ある夜、とある社殿の中で九人の若侍が密議をこらしていた。上役の汚職を暴きだそうとしているのだ。
若侍の一人、井坂伊織によれば、汚職の張本人、次席家老黒藤と国許用人竹林の粛清の意見書を伯父である城代家老睦田に差し出したが受け入れてもらえず、一方大目付菊井は快諾し、井坂の仲間をこの社殿に集めるよう井坂に申しつけた。意気あがる若侍たちの目の前に、社殿の奥の間からよれよれの紋付袴の浪人が現れた。
その浪人は、城代家老が本物で、大目付の菊井が黒幕だといって若侍たちを仰天させた。その言葉通り、すでに社殿は大目付菊井の手の者によって取り囲まれていた・・・。
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