かがくdeムチャミタス!

これまでの放送

7月16日(土)

クイズdeムチャミタス!
なんの道具でSHOW?

恒例の「クイズdeムチャミタス!」――今回のテーマは「道具」。一見しただけでは何に使うのかわからない道具が、次々に登場。ドクとマイカちゃんが知恵を絞って、道具の正体に挑む!
(1) ぐるぐる回して、晴れた日に使う球体は?
クイズのルールは簡単、道具に触ることはできず、ヒントは2つだけ。
第1問。ドクとマイカちゃんの前に運ばれてきたのは、丸い容器。出されたヒントは、「晴れた日によく使う」。2つ目のヒントは、使い方。丸い容器の横についたハンドルを動かすと、容器がぐるぐる回る。
マイカちゃんの答えは『1.せんたく機 2.お湯をわかす(道具)』。ドクは『ポンポン菓子を作る最新の道具』。マイカちゃんは迷った挙句、『せんたく機』に決めた。さて正解は・・・?
ドクとマイカちゃんが見せられた実物は古くて貴重な物のため使用できないのだが、同じ仕組みの道具が今も製造されているので、それを使ってみることにする。
容器にお湯と洗剤を入れ、そこに汚れたシャツを入れてふたをして・・・実は、これは<洗濯機>だった!2分間回転させただけで、中のシャツは真っ白になった。
お湯を入れてふたをするため、中の空気があたためられてふくらみ、容器の中の圧力が高まる。さらに、容器を回転させることで、洗濯物の奥まで洗剤が素早く入り込む。そして、最後にフタを開けると、急激に中の圧力が下がり、洗剤と一緒に汚れも洗濯物から引き離されるというわけ。
マイカちゃん、見事に正解して、大喜びだ!
(2) 炭を入れて使う。進行形の道具は、現在も大活躍!?
次に運ばれてきたのは、<ひしゃく>のような形の古びた道具。
最初のヒントは、一緒に使う道具として「炭」が紹介された。2つ目のヒントは、「進化したものは現在でも使われている。便利かどうか聞いてみました」と、街頭インタビューの様子が紹介された。それによると、『めんどくさい。あんまりしない』『子どもがいると危ないので、子どもが寝てからする』『やったことはあるが、ほとんどない』『最近はコードレスができたり、ずいぶんよくなった。イメージはしんどいけれど』など。
“コードレス”と聞いて家電製品と考えたマイカちゃんの答えは、『ストーブ』。ドクは『堀こたつ』。正解は・・・?
この道具の使い方は・・・まず、温めた炭を入れる。そして、この道具を服の上に乗せる。つまり、<アイロン>だった。日本では、「火熨斗(ひのし)」といわれて、平安時代から江戸時代にかけて使われていた道具である。
そもそも、なぜアイロンをかけると服のシワが伸びるのだろうか?服の繊維に含まれる分子は、熱を加えると、動きが活発になって、形が変わりやすくなる。だから、アイロンは熱がポイント。
そして、そこにアイロンの重さや手の力で圧力が掛かり、繊維がまっすぐに伸ばされてシワがなくなるというわけ。
さて、アイロン掛けのプロといえば、クリーニング屋さん。この道50年の職人さんに、この「火熨斗」を使ってみてもらったところ、流石はプロ。しっかりとシワが伸びたきれいなワイシャツが仕上がった。
というわけで、正解は<アイロン>。2人とも不正解。
(3) 工夫を施した四角い箱。いったい何をつかまえるの?
次は、四角い木の箱が登場。最初のヒントは、「この道具を使うときは、ハチミツを使う」。続いてのヒントは、箱の中身。ゼンマイ仕掛けや斜めになった板、網の小箱など、結構複雑な構造になっている。
マイカちゃんは『ハエとかをとる(道具)』。ドクは『オルゴール』と回答。はたして、この箱の正体は?
実は、“あるもの”をつかまえる道具なのである。まず、その“あるもの”を研究している今井先生にこの道具を見てもらったところ、『うまく考えてある装置と思う。昔はハエがたくさんいたので、とれるのではないかと思う』とのこと。
これは、<ハエ>を捕まえるための道具だった。エサに集まってくる性質と、明るい所に移っていく性質という、両方をうまく組み合わせている。
まず、ハチミツなどを塗り、匂いでハエをおびき寄せる。ハエがとまる部分はゼンマイで回転するようになっているので、ハエは気づかずに箱の中に巻き込まれてしまう。そして中は、細い通路で隣の部屋につながっていて、さらに、その隣の部屋には、ガラスの窓があり外の光が入り込むので、通路から差し込む光につられて、ハエは隣の部屋へと集まり、閉じ込められてしまうというわけ。
この道具は、「ハイトリック」という名前で、今よりも衛生状態の悪かった大正から昭和のはじめ頃に食堂や病院で大活躍した。
今井先生が使っている現在のハエをとる道具も仕組みはよく似ていて、横か縦かの違いとか。エサでハエをおびき寄せるのは同じ。異なるのは、ハエが光に集まる習性に加えて、ハエが網などにとまると地面とは逆の上方向に登ってしまう習性も利用して、ハエが上に移動できるように作られている。
ということで、正解は<ハエをつかまえる道具>。『網があやしいなあ、と思った』というマイカちゃん、この難問に見事正解!
今回のクイズdeムチャミタスは、『カンいいなあ・・・』とドクも驚くマイカちゃんの勝利となった。

協力先

大西正幸(生活家電研究家)、今井長兵衛(千里金蘭大学 教授)、千里金蘭大学、マツオカクリーニング、岐阜大学教育学部 理科教材データベース、尾張精機、林製作所