未熟運転 判決は”保護処分”

去年 尼崎で80歳の男性が
ひき逃げされ死亡した事件の裁判員裁判。
被告は無免許で運転していた
当時16歳の少年。

危険運転致死罪の「未熟運転」が適用された
全国初の判決がきょう大阪地裁でありました。
被告の少年には検察側から懲役4年から8年の
不定期刑が求刑されていました.

802未熟運転

しかし、きょうの判決で大阪地裁は
「車を運転したいという安易な動機で
事故を起こしているが、刑事処分を科すほど、
反社会的とはいえない」と指摘し、
保護処分が相当として家庭裁判所への移送を
言い渡しました。

今回の事故では少年は無免許で運転経験がなく
蛇行運転や衝突を繰り返した上で、
80歳の男性をひき逃げしました。

危険運転致死傷罪の未熟運転は、
4年前、京都府亀岡で当時18歳の少年が
無免許運転で小学生ら10人を
死傷させた事故をきっかけに、
おととし5月に施行されたもので、
罰則は懲役1年以上の有期刑と定められています。
きょうの判決の言い渡しの途中で
被害者遺族は泣き崩れ、廷内は一時騒然とした
雰囲気となりました。

【被害者遺族】
「(父親に)ごめんなさいとしか言いようがない。
まさかこんな結果になるとは思ってもいなかった」

この事故で父親の肥後勇さんを亡くした
長男の剛(つよし)さんは、今回のの判決に対し・・、

【被害者遺族】
「免許の取れない少年が引き起こした事件が、
反社会性が低い、悪質性が低いと判断された。
到底受け入れられない」