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低血糖事故 危険運転は認めず

824危険運転

おととし6月大阪・ミナミで起きた事故

一方通行の通りから御堂筋を横切り
自転車やトラックなどと衝突。
男女3人が重軽傷を負った。

事故を起こした宮谷則幸被告は、
糖尿病の持病があり、
日常的に血糖値を下げる薬を飲んでいた。

検察は、運転中に血糖値が下がり過ぎ
意識が朦朧とし事故を起こしたとして、
自動車運転処罰法違反の中でも
最も罪の重い、危険運転致傷罪で起訴した。

正常な運転ができないと認識しながら運転し
人を死傷させた場合に適用される罪だ。

飲酒や薬物のほかてんかんや低血糖症など
6つの病気にも適用され、
とくに低血糖症はいまや国民病とされる
糖尿病の治療薬によって起きるリスクがあり
対象となるドライバーも多くなる。

危険運転致傷罪は、病気以外にも薬の服用が
原因での事故にも適用される可能性がある。
医師が処方する薬は、症状や種類により、
自動車の運転について
「禁止」や「注意」など細かく規定されている。

たとえば病院で処方される
一般的な風邪薬も運転は「禁止」だ。

今回の事故について検察は、
宮谷被告は血糖値を下げる薬を飲んで
いたにもかかわらず、
昼食をどら焼きで済ませ、
低血糖症によって正常な運転が
できなかったことが
事故につながったと主張。

弁護側は、宮谷被告は治療を適切に行っており、
事故の2時間半前に血糖値を測定した際には
数値が高かったため、
低血糖状態になることは
予測できなかったと訴えた。

薬の影響は予測できたのか
それともできなかったのか?
大阪地裁は

「宮谷被告は過去にも低血糖症よって
意識を失っており、事故を起こす
可能性は予見できた」

としながらも
危険運転にあたるような明らかな認識が
あったとまではいえないとして
危険運転致傷罪についは認めず

過失運転致傷罪で
禁錮1年6月執行猶予3年の
有罪判決を言い渡した。