



岡山の小京都ともよばれる備中高梁(びっちゅうたかはし)
鎌倉時代以来七五〇年もの伝統と歴史を誇る城下町だ。
戦国時代、山陰と山陽を結ぶ要衝にあったこの地をめぐり、激しい争奪戦が繰り広げられていたという。
幾たびも城主がかわったが、城はいつも泰然自若としてこの地にそびえ立っていた。
日本百名城のひとつにも数えられる備中松山城日本一高いところにたつ山城は、まさに天空の城だ。
江戸時代末期、この町を飛躍的に発展させた特産品がある。
赤茶色の顔料べんがらだ。吹屋地区には、今もベンガラ色の家並みが静かに続いている
瓦屋根に塗りこめ造りの壁、そして格子赤い色に染まる町はべんがら景気にわいた当時を偲ばせる
この町の特徴、赤い屋根瓦重厚な趣はもちろん、風雨に耐える丈夫さも魅力だ。

実は、今ある屋根に塗るだけでかわら屋根と同じように夏の暑さを家の中に伝えにくくする塗料がある。
温度上昇の要因となる赤外線を効率よく反射するのだ。
夏の日差しがべんがら色をより鮮やかにする。