第13回 2010年6月29日（火）放送 風雅の里／嵐山・嵯峨野（京都府）
世界有数の観光地として名高い京都保津峡に沿って走るトロッコ列車は大自然の息吹とノスタルジックな風情が人気の的だ。
山々の間を、切り裂くように流れる清流その雄大な渓谷美に誰もがこころを奪われる。
嵐山や嵯峨野は、平安の昔から貴族たちが好んで離宮や山荘を建てた景勝の地
今も多くの観光客でにぎわう。
しかし、一歩道をはずれると・・・
そこに広がるのは木々のざわめきだけが響く静寂の風景
竹林を抜けると歴史を誇る神社にいたる。
天皇のかわりに伊勢神宮に仕えた皇女たちが、心身を清めた場所だという。
かつて嵯峨野は、神聖で清らかな場所だったのだ。
奥嵯峨野には当時の面影が今も残されている。
まるでここだけ時が止まってしまったようだ。
昔の家屋によく使われた土壁呼吸しているために室内を快適に保ち、断熱効果もあるといわれている。
今、外壁に塗布するだけで、外気の熱を伝えにくくする仕上げ塗料があるという。
夏の暑さを、壁から防ぐ・・・注目すべき考え方だ。
この夏できるだけ快適に過ごしたい。
