実りの秋、おいしい野菜を食べたいもの。ところで、みなさん「なにわの伝統野菜」って知ってますか。今回、私は、その「なにわの伝統野菜」を作っておられる方がいると聞いて、東住吉区の「市民農園」にやってきました。いろんな野菜がありますね~。
市内に35箇所ある市民農園は、土と親しみ、野菜づくりを楽しみたい市民の方が利用できる貸農園。去年からこちらの市民農園を利用されている前窪正一さんが、「なにわの伝統野菜」のひとつ「田辺大根」をつくっておられるんです。
収穫の時期としては、まだちょっと早かったんですが、特別に一本抜かせてもらいました。一口食べてみましたが、みずみずしさと、甘味と苦味がはしりました。
そもそも、豊臣時代、江戸時代と大阪の土地は大変農業に向いており、その土地の名前のついたブランドの野菜はぎょうさんあったんやそうです。
時代は流れ、都市化による農地の減少や、新種野菜の登場によって、自然となにわの野菜は食卓から消えてしまった訳なんです。
しかし、今でもおよそ大阪市内に1200件もの農家があり、「なにわの伝統野菜」の栽培も行われています。そのうちのお一人、西野さんの畑では、「天王寺蕪(かぶら)」が作られていました。
こちらも収穫の時期としては、少し早かったんですが、食べると甘いこと。 旬の時期には、目を閉じて食べると甘柿と間違えるくらいなんですって。そして、この「天王寺蕪(かぶら)」って野沢菜の原種なんですよ。
「なにわ伝統野菜」といわれるものには、他に「毛馬きゅうり」や「勝間(こつま)なんきん」があります。今回、味わうことはできませんでしたが、こちらもぜひ食べてみたくなりました。
11月30日の土曜日には、インテックス大阪で「なにわの伝統野菜復活フェスタ」を開催。「なにわ伝統野菜」の販売コーナーや試食コーナーなどをご用意して皆さんのお越しをおまちしています。ぜひ「なにわ伝統野菜」を味わってみてください。
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