病気になったり、けがをした時、レントゲン撮影ってありがたいですよね。見えないところが全部写るんですから…。しかし人間だけじゃないんです!文化財にもレントゲン撮影が活用されているっていうのはご存知ですか?
大阪歴史博物館では、市内で発掘された出土資料などを使って、文化財を解析したり、保存したりする最新の技術を紹介する特集展示「文化財のクリニック」展が開催されています。学芸員の佐藤隆さんに、こちらの展示を開催されたきっかけをお伺いしました。
博物館で文化財を守るということは、非常に大事なことなんですが、その為には文化財の状態を知らないといけない。そこで、構造がどうなっているのかとか、作り方はどうなっているのかがわかってレントゲン撮影をしたり、成分分析をすることで、より深く知るということにつながってくるんです。普段は、なかなか見ることができないところですので、「博物館の裏方ではこんなことをしてます」ということを覗いてもらおうと企画されたそうです。
カラクリ人形のレントゲン写真を見ましたが、中の構造がはっきりと見え、歯車にひびが発生していることもわかりました。人間でいえば、病気がわかったということになります。本当にお医者さんのような仕事ですね~。 また、サビにおおわれたキセルや小束(コヅカ)など、実際にはどんな形であったか、どんな模様があるかがわかりました。
特集展示「文化財のクリニック」展は2月3日まで開催されています。みなさんも太古のロマンを解明する、その先端技術の成果をご覧になってはいかがですか!
|