世の中が便利になるにつれ、日々新しい悪質商法が誕生し、我々にあま～い言葉で迫ります。今回は、悪質商法に引っ掛からないための心得について考えるために「大阪市消費者センター」に行ってまいりました。こちらでは、消費生活に関する相談から、くらしに役立つ様々な情報発信まで、より安全で豊かなくらしを送るためのサポートや調査・研究を行っています。

　所長の熊野智さんにお話しを伺いました。「考えたらムチャムチャ高い物買わされてしもたん違うやろか～？」と思ったら、たとえばキャッチセールスの場合、8日間以内なら「クーリングオフ」が可能なんですよ。クーリングオフを行いますと、払ってしまったお金を返してもらうだけでなく、違約金なども必要なくなります。無条件の解約というのが可能なんです。

　また最近、携帯電話・インターネットなどのＩＴ関連、通信関連の相談が非常に多くなっているそうです。ある日、あなた宛の封筒が届きます。中を見ると「ツーショットダイヤル」や「有料番組サイト」などからの請求書。見に覚えがないと言っても…、ひょっとしたら…、と泣く泣くお金を振り込み、後で「おかしい」と気づいても、もう手遅れ、請求書の連絡先に電話しても繋がらない。そんなとき本当に身に覚えがなければ、むやみに支払わない、個人情報を与えないということが、一番大事なことなんですね。

　ターゲットにされることが多いのは、お一人でお住まいの高齢者、そして新しく学生になられた方、あるいは社会人になられた方、転勤とかお家を変わられた方など、生活環境が変わられた方、なかなかその土地に馴染んでおられない方が多いそうです。

　大阪市消費者センターでは、毎月第２日曜日、親子で気軽に参加できる「エルで得るデー」を開催しています。また身近な問題をとりあげた「くらしのなるほど講座」も大好評。この春も盛りだくさんのイベントを企画しています。あなたも日々の暮らしに役立つ知識や、情報を学んでみませんか…！