2021年8月31日(火)『アナのナイショ話〜私が仕事前には飲まないもの』

放送業界25年で学んだ自己表現とコミュニケーション術を伝えるブログ。
今日は飲み物のお話。

長丁場のナレーションや乾燥したスタジオの中で
仕事をすることが多いアナウンサーにとって、
喉を潤すための飲み物は欠かせません。

しかし本番の前だけは、私は大好きなあるものを、
我慢して飲まないようにしています。

それは…コーヒー。

香りに気持ちが解きほぐされ、飲んだ後は
気分が上がり、シャキッとパキッとするのですが
(表現が乏しいですね…)
緊張しやすい私にとってはこれが逆効果。
リラックスとは反対の状態になり
体に余分な力が入ってしまうんです。
あくまで私の場合ですが。

逆に本番前に良く飲むのは常温の水。
カフェインレスのルイボスティーも好きで
水筒に入れて持ち歩く日もあります。
お腹の鳴る音を性能の良いマイクが拾わないか
いつもハラハラしながら飲んでます(笑)。

大好きなコーヒーは休日の楽しみ。
香りを感じながら淹れて、
ソファに座って外を眺めながら飲む時間が
極上のひとときです。

2021年8月30日(月)『アナのナイショ話〜自然に気分が上がる方法3選』

放送業界25年で学んだ自己表現とコミュニケーション術を伝えるブログ。
今日は仕事でプレゼンをしたり、大勢の前で説明するなど、
人に影響を与える場面に立つ方に向けて、
私が仕事の前に行っている
「自然にテンションを上げる方法3選」
をご紹介します。

では早速第3位から。
第3位
“好きな音楽に合わせて踊る”
これは寝不足などめっちゃテンションが低い日には
絶大な効果があります。
目を閉じて首を振って上半身ノリノリで…
誰も見ていないのを確認してやりましょう(笑)

第2位
“最高にハッピーだった瞬間を心に再現する”
最近一番嬉しかったことは何ですか?
その時心はどんな風に動きましたか?
胸が躍ったりじんわりと温かくなった瞬間を覚えておいて、
笑顔と共に心に呼び起こしましょう。

第1位
“普段着でないお気に入りの洋服を着る”
私は出番がある時には本番直前に衣装に着替えます。
朝から着て出社する、ということはせず
ジャケットだけでも直前にはおることで、
それをモードの切替スイッチにしています。

どうですか?
1位の効果は人によるかもしれませんが
何かしらの“変身のための切り替えスイッチ”のようなものを
利用するのはおススメです。

最後に
アナウンサーという職業でいうと、番組によっては
高いテンションを求められたり、逆に昂る気分を
ぐっと抑えて話すことも必要とされる仕事です。
自分の心を観察することを習慣にすることで、
場にちょうど合った声が出せるよう、心がけています。

2021年8月28日(土)『川北アナからの誕プレは…』

川北アナからの誕生日プレゼントを公開しちゃいます!
(本人の許可とりました笑)



もみじの苔盆栽?!
川北アナは若いのにセレクトが渋可愛い!と思ったら
苔玉や小さなグリーンは今、若い方に人気があるんですね。

秋になったら赤く色づくかしら…?
今から楽しみです♪

2021年8月27日(金)『子どもを夢中にさせる絵本の読み方』

今日は小さいお子さんがいるご家庭に向けて
絵本の読み聞かせのお話です。

登場人物によって声を使い分けたり緩急をつけたり。
聞く側の想像を膨らませるテクニックは数多くありますが、
最も簡単に子どもを夢中にさせる秘訣は
「絵を味わう時間を十分に与える」
ことです。

例えば読み聞かせをしていて、
次のページをめくった時に
子どもの手で前のページに戻された経験は
ありませんか?
子どもは大人と違って、耳で聞く情報だけでなく
絵からたくさんの情報を受け取り、感じています。
だから「味わう時間」が必要なんですね。
同じ理由で、読むスピードはとても大切です。

子育ては毎日が慌ただしいですが、大人も少しだけ
心の余裕を持って子どもと向き合えるといいですね。

2021年8月26日(木)『アナのナイショ話〜自己表現を考える前にすること』

今日は、発信力を高める自己表現についての話です。

新人アナウンサー研修では、名前や顔、特徴を
視聴者の皆さんに知っていただくために
“自分をどう見せるか”を考えましょうという話を
することがあるのですが、これにはまず
“人からどういう印象を持たれているか”を知ることが大切になります。
これはアナウンサーに限ったことではありません。

なぜならこの“見せ方”と“見られ方”2つのギャップを埋めれば、
何かを伝えるための説明は最小限で済みますし、
最初からあなたを理解してくれる人が、
あなたの周りに集まるからです。
欲しいものだってそう。

例えばこんな経験はありませんか?
美容院で髪を乾かしてもらうまでの待ち時間、
ピンポイントで趣味の雑誌を手渡されたこと。
あるいは出張のためにスーツ姿で飛行機に乗り込むと
客室乗務員の方が新聞を持ってきてくださったこと。
これらは“見せ方”と“見られ方”が一致していることで
あなたの発信力が高まっている例です。
一致しているとわかりやすいので
人に覚えてもらいやすいというメリットもあります。

演出したい自分を考える前に
自分は周りからどんな印象を持たれているか
第一印象はどんな感じなのか、
人に聞いてみるのは有効だと思います。
気づかなかった自分の魅力を発見できるかもしれませんよ。

2021年8月25日(水)『大事なことを伝えたいなら“揺らさない”』

放送業界25年で学んだ自己表現とコミュニケーション
術を伝えるブログ。
今日は「揺らさない」お話です。

私はニュースを読む時、
身につけないと決めているものがあります。
それは…揺れるイヤリング(ピアス)。
なぜならそれが、伝えたい内容(ニュース)が届くのを
邪魔するから。

テレビを見ていて、無意識に出演者のアクセサリーや
揺れるスカートの裾に目が行ってしまったことは
ありませんか?
これは“男性は原始時代に狩猟をしていた為に、
動くものに気がとられやすいからだ”
という話を聞いたことがありますが、
なにも男性に限ったことではありません。
動かない画面でわずかに動くもの、
それに目は奪われやすいのです。
そして見たものは思考にも影響を与えてしまいます。

ニュースで見ていただきたいのは「見出し」であり
耳の聞こえない方には「アナウンサーの口の形」です。
アクセサリーではありません。
みなさんがもし、
会社で重要なメッセージを社員に伝えたい時、
あるいは誰かに何かを謝罪したい時には、
「揺らさない」ことをお勧めします。

ちなみに私はオフの日は揺らしています(笑)
耳元で華奢に揺れてキラリと光るイヤリング、
大好きです。

2021年8月24日(火)『言いたいことがうまく言えないあなたへ』

今日はいつもと趣向を変えて、私がなぜ
コミュニケーション術についてお伝えしたいのか
という話にお付き合い頂けると嬉しいです。

今を知っている人は信じられないかもしれませんが、
私は昔、思ったことを口にするのが苦手でした。
人の話を聞くことは好きだけれど、
自分の意見は言えない。
人と違うことを言ったら嫌われると思っていたから。

学校の勉強には必ず、正解がありますよね。
会話も同じだと思っていたんです。
心にある本音よりも正解を探してしまう。
話す内容ではなくて、言い方だったりタイミングだっ
たり、相手を信頼する気持ちだったり…
伝え方にはいろんな要素があることを、知らなかった
んですね。
もしかするとみなさんの中にも、過去の私と同じよう
な悩みを抱えている方がいらっしゃるかもしれません。

やがて企業に入り、いろんな考えを持つ人がいるのが
当たりまえの世界に。
迎合することや黙っていることもありましたが、私が
発言するのを待ってくれる仲間にも恵まれました。

しかし、20代で人生初めての本音トーク!

意図せずぶっきらぼうな言い方になったり、
人の話を聞かずに喧嘩になったり。
その度に自分では
「なんで言い合いになったんだ?」
とわからず、コミュニケーションには
苦しめられた(苦しめた?)方だと思います。

振り返るとここまで人生の重要な局面ではいつも
人との出会いがありました。
出会って挨拶をして、会話して、信頼関係を築いて、
そして新しい運命が開ける経験を
何度もしてきた気がします。
みなさんはどうですか?

私がこのブログで伝えたいのは
「自分をよく見せる」とか「好感度を上げる」ための
コミュニケーション術ではありません。

小さな何かを工夫するだけで、
持てる力を最大限に発揮することができ、
その先には心地よい人間関係が形成され
新しい運命の扉が開く。でも簡単なテクニックです。
どの記事も私の実体験で効果があったものです。
ぜひ皆さんにも日常でご活用いただき、
役立てていただきたいと思います。

明日も夜8時に更新します。

2021年8月23日(月)『オンライン会議、まさか相手の顔ばかり見てませんよね?!』

放送業界25年の経験から学んだ自己表現とコミュニケーション術をお伝えするブログ。
今日は、「オンライン会議はどこを見て話すか?」について。
オンライン会議で見る必要があるものといえば、主に
①カメラレンズ②手元(共有)資料③お相手(出席者)が映っている画像
だと思いますが、これらのどれに比重を置いて、目を配ればいいと思いますか?

正解は、
①>③>②です。
もっと高度な技でいうと、カメラを見ている時もお相手の映像を
「目の端で捉える」感覚でいていただきたいので
①+③>③>②となります。

オンラインでやりとりをしていて、
「相手の反応がイマイチだなぁ」と感じたことはありませんか?
オンラインでの意思の疎通が難しい理由のひとつが、“相手と目が合わないこと”です。
実際には、互いが同時にカメラを見ていると直接“目”は合いません。
しかし、どちらか一方がカメラレンズを見て、もう片方が相手の映像を見ていた場合は
片方は画面の中で「自分と目が合っている」と勘違いして、会話がスムーズに進みやすくなるのです。

オンライン商談、オンライン授業、オンライン婚活など
この技術を身につければ、相手からこれまでよりもいい反応が得られるかも?!
ぜひ試してみてくださいね。

2021年8月21日(土)『緊張を抑え、説得力を増す声の出し方』

今日は、仕事でプレゼンをする時や、大勢の前で話をしなくてはならない時に
落ち着いた印象を与える「声」のお話。
それは、話しはじめを少〜しだけ低めの音で入ることを意識すること。

なぜなら人は緊張すると、声が高くなる傾向があるからです。
高い声は、「焦り」や「興奮」を伝えてしまい、
「落ち着き」「冷静」「説得力」とは遠い印象を与えてしまいます。

そうはいっても緊張しているんだから低い声なんかでないよ〜と思う方も、大丈夫です。
低い声でしっかり話そうとすると、どうしてもお腹から声を出す必要がありますので
自然と呼吸が深くなり、緊張も和らぐ効果が期待できますよ。

話しているうちにだんだん高くなってきますが、
節目で深呼吸をして、また話はじめを少〜しだけ低めの音で入ることを繰り返します。

新人アナウンサーとしてデビューした頃、ニュースの原稿読みで実践して効果があった方法です。
ぜひ試してみてくださいね。

2021年8月20日(金)『ムリめな仕事はこれで乗り切る!』

放送業界25年で学んだ自己表現とコミュニケーション術をお伝えするブログ。
今日は、アナウンサー研修で話している内容から、
「最初はモノマネでいい」というお話です。

仕事や日常生活において、
今まで経験してきたサイズよりも少し大きい課題がきて
「出来るかな」と不安になることはありませんか?
そんな時は、似たような課題を楽にクリアしている人を探して、
その人になりきってモノマネすることで乗り越えちゃいましょう。

これ、やってみるとわかるのですが、
自分の頭の中だけで課題をクリアする方法をゼロから考えることが苦手な人には、
うってつけの方法です。
その人になったつもりで、その人がやりそうなことを想像して、
その気になって演じるだけでいいんですから(笑)

大切なのは、普段から素敵だなと感じる、自分が目指すサンプルを
たくさん用意しておくこと。
出来ればそういった人と普段から会話をして、考え方ややり方を盗んでおくこと、
それができなくても、いいと思うものを見て、よく観察しておくことです。
私もいつも誰か探して勝手にお手本にしています。
先を歩いて下さっていること、ありがたいですね。

モノマネが出来たら、オリジナリティーを加えたり修正していくことは簡単です。
さて、今日のお手本は誰にしますか?

2021年8月19日(木)『緊張から来る瞬きの多さはこれで解決!』

今日は、“人前で堂々と話したい!”という方に向けて
このブログを読んで下さっている方からいただいた質問、
「緊張から来る瞬きをどうにかしたい!」
について、私がしている方法をお知らせしますね。

結論から言うと、緊張を和らげるために
おへその下あたりにドシンと意識を置き、
1回深く腹式呼吸をすることで、私の場合落ち着きます。
肝が据わった状態になる、といった感じですね。

緊張で瞬きが多くなる時というのは、
ドキドキする心臓や火照る顔など、
カラダの上の方に意識が向きがちではありませんか?
なのでそれをカラダの下の方、低いところに収めるイメージですね。

言葉は声だけでなく、目で、体で伝えるもの。
話し始めると整えることが難しくなってしまうので、始まる前にぜひ。
試してみてくださいね。

2021年8月18日(水)『声のお仕事』

声の仕事は“旅”に似ています。
原稿を読んでいると、聞いてくださるたくさんの方と一緒に
日常とは別の世界を体験できる気がするから。

幼い頃、夜寝る前に布団の中で本を読んでもらった経験はありませんか?
目を閉じてその声を聞いているのはとても幸せな時間だったことを覚えています。
風邪をこじらせて病院に入院した時には、
眠れない私を看護師さんがナースステーションに連れて行って、
『ノンタン』の絵本を読んで下さったことも。
そして学生になってからは、深夜ラジオに夢中でした。

私もみなさんを心地よい世界にお連れできているでしょうか…?
一緒にたくさん“旅”をしたいですね。


2021年8月17日(火)『話終わりの口元は?』

今日は、「話し終えたら口元を閉じるといいですよ」というお話です。
なぜなら、会話にリズムとテンポが生まれ、会話が弾むからです。

人と話をする時、相手の話終わりのタイミングがつかめず
どこで入ったらいいのか困った経験はありませんか?

会話は互いが話をするタイミングを
「話の内容」と「相手の表情(呼吸)」から読んでいます。
口が開いたままだと、まだ話をしますよというサインとなり
相手が話し出すことをためらう要因になってしまうのです。

話の終わりに口を結ぶ、というのは、
「話が終わったよ」という相手への合図になる他に
歯切れが良くなり話そのものが締まって聞こえる、というメリットもあります。

マスクをする生活が長くなり、口元への意識が薄れているかもしれません。
円滑なコミュニケーションに向けて、
「口元を閉じること」ちょっと気にしてみてくださいね。

2021年8月16日(月)『これだけで発声練習の質が上がります』

放送業界25年で学んだ自己表現とコミュニケーション術をお伝えするブログ。
今日は基本の「発声」について、アナウンサーの研修で伝えている内容です。
腹式呼吸や活舌に気をつけている方は多いと思いますが、
声を出す、ということだけで言えば、
「どこを見て発声するか」がとても重要です。

例えば「あ・え・い・う・え・お・あ・お」と声に出してみましょうというと、
頭はまっすぐ前を向いていても、目玉を上の方に向けて大きな声を出してしまうことは
ありませんか?
おそらく、自分の声を耳で聞いて確かめているのだと思うのですが
これだと声を出す練習にはなりません。

声を出す練習をする時には、まっすぐ前を見て
目の前にある壁に狙いを定め、ドカーンと声で穴をあける感じでやります。
かめはめ波のイメージですよ(笑)。
この時、大きな声を出そうとするのではなく、お腹を凹ませ勢いで声を飛ばしましょう。
耳で確かめるのは、このビューンと飛ばした音(声の響き)です。

と、偉そうに言っている私ではありますが、
朝早い発声練習は気分が乗らず単調で辛い時もあります…
そんな時は発声をやめ(!?)歌に替えるなど工夫します。
声を出すのは気持ちいい!楽しんで声を鍛えましょう。


2021年8月14日(土)『口角を意識すると声も表情も明るく』

コロナ禍でマスク生活になって1年半以上、長いですよね。
特に蒸し暑いこの季節、1日が終わり、帰宅してマスクを外す瞬間はホッとします。
今日は洗面所で鏡を見ながら外しました。
ところが…

「(´▽`) ホッ」
のはずが、
「げっ!」
てなりましたよ。。

口の両端、口角までもが「ホッ」と斜めに下がってる〜っ!
意味もなく不機嫌な表情が固定。これはまずいですっ!

人の目に触れないというのは恐ろしいことですね。
マスクの下で休憩をとりつづける私の口角…
容姿はさておき(いや置いてはいけないのだけれど)、表情筋が衰えると
声や活舌にも影響が出てしまいます。
マスクしてても口角は上向き!
意識してまいりましょー!(がんばれ自分!!)

2021年8月13日(金)『花嫁からの手紙が感動を呼ぶ理由』

最近、結婚披露宴に参列したという友人の話を聞きました。
コロナ禍のため、予定よりも大幅に時期を変え、時間を短縮し人数も限られた形でのコンパクトな会。
その中でも一番盛り上がりを見せたのは、
「両親に宛てた手紙の朗読」だったのだそう。
「聞いていて、感動で涙が止まらなかった」と言っていました。

どうしてあの手紙は、あんなにも他人の感情を揺さぶるのでしょうか。
おそらく、読み手自身が実際に経験したことを、その瞬間に入り込んで伝えるから、
聞き手の心にも同じ瞬間と感情が流れ込んでくるのだと思います。

経験したことを伝えることが、一番簡単です。
逆に、経験したことでなければ、伝えるのは難しいことだと感じます。

私たちアナウンサーは、私的な感情を伝える仕事ではありませんが、
ナレーションやリポートで表現の幅を求められることの多い仕事です。
日常の些細な出来事や沸き起こる感情を見逃さずに丁寧に見つめることで
小さな経験を技術向上の糧にしていきたいと思います。

2021年8月12日(木)『話し方の癖を知る』

こどもの頃、カセットテープ(!)やビデオに録音された自分の声を聞いて
自分の声じゃないような感覚を覚えた方は多いのではないでしょうか。
思っていた声と、違いませんでしたか?

この違和感は、「声質」だけではありません。話す「スピード」もそうなのです。
私は普段、めっちゃ早口なようですが、自分自身ではよくわかりません。
アナウンサーの後輩が、ある日会社で私のモノマネをしているのをたまたま見て初めて知りました。
藁谷麻美さんという、以前テレビ大阪で今はフリーでご活躍のアナウンサーは、これをよくやって皆を笑わせていたそうです…
わらちゃん元気?(笑)

そういうわけで、
私は仕事の本番前に原稿を受け取り十分に読みの練習ができる時は
携帯のアプリで自分の声を録音して、声のトーンやスピードが伝えたい内容に合っているか
届けたい人に届く声に仕上がっているかを確認、調整することにしています。

客観的に自分の喋りがどうなのか、
知ってみると新しい発見があるかもしれませんよ。

2021年8月11日(水)『見えない誰かを想像する』

放送業界25年の経験から学んだ自己表現とコミュニケーション術をお伝えするブログ。
今日は、アナウンサー研修の講義の内容から。

アナウンサーが「原稿を読む」練習をしている時に、
「ただ文字を音に出しているだけ」という状態から抜け出せないケースがあります。
その場合、
「カメラの向こうに、言葉を届けたい相手を具体的に1人想像して読んでみようか」とアドバイスすると
一瞬で「伝わる読み」へと変化させることができます。

誰でも構いません。
例えば絵本の朗読なら親戚の〇〇ちゃん、
社員に向けたメッセージなら、今その会社で一番頑張っている具体的な社員が1人、
カメラの向こう側で耳を澄ませているとイメージするのです。
こちらを向いて、聞いている状態を思い浮かべるようにします。

実証済みの例をひとつ。
今年4月に入社したウーデンアナは、絵本の朗読研修をした時
このアドバイスで、すぐに素晴らしい上達ぶりを見せました。
「とっても良くなった。誰を想像したの?」
と聞くと
「実家で飼っているワンちゃんです!」
だそうです…

人じゃなくても効果は抜群のようですね。

2021年8月10日(火)『無言の相槌例』

このブログでは、
放送業界25年で学んだ自己表現とコミュニケーション術をお伝えしています。
今日は昨日の続き。

無言の相槌のパターン、いくつ思いつきましたか?
きっと皆さんが考えてくださったもの、どれもが正解です。

では、黒部が思いつくものを書いてみますね。

①ゆっくり大きく1回頷くと同時に目を閉じて感じ入る(同意)
②何度もウンウンと頷く(もっと聞かせて)
③びっくりしたように大きく目を開いて少しのけぞる(詳細を聞かせて)
④とてもできない、というように首を左右に振る(理由を聞かせて)
⑤首を傾げて上半身を前に出す(具体的に聞かせて)
⑥目線を上げるなど考える仕草をする(わかりやすく話して)
⑦じっとして相槌を打たない
皆さんと同じものはありますか?

最後に⑦について。
これは、議論する時などに見られます。
相手の話を聞いている様子は見せるけれど、無言で動かずじーっとします。
それによって相手がどんどん話すように仕向ける、
高度な「聞き手」の技ですね。

コミュニケーションの方法は人によって様々。
面白いですよね。

2021年8月9日(月)『無言で頷く効果(宿題あり)』

放送業界25年で学んだ自己表現とコミュニケーション術を伝えるブログです。
以前、「NGな相槌3選」について書きましたが、
今日は、相手から話を聞き出そうと思ったら
「無言で頷くことの効果は大きい」という話です。
実はアナウンサーが一番する相槌は、無言で首を縦に振る仕草です。

そもそもアナウンサーが声を発しないのは、音を挟まない方が後で番組を編集しやすいという理由からなのですが、
生放送であっても番組でゲストが話している間、司会者は映っていないところで
とにかく大きく、無言で何度も首を縦に振る仕草をしています。
人は目の前でこれをされると、話しやすくなるからです。

無言の相槌にもいろんなパターンがあります。
みなさんなら、相手の話をもっと聞きたいと思う時、どんな風に無言で相槌を打ちますか?
次回はその「無言の相槌の具体例」について書いてみたいと思います。
明日20時に更新します。
よかったら考えてみてくださいね。

2021年8月7日(土)『緊張はうまくいくサイン』

今日は人前で話す機会がある方に参考にしていただきたい内容です。
よく聞かれる質問のひとつ「緊張しないの?」について。

緊張は…します。とても緊張するタイプだと思います。
アナウンサーとしては15年務めてきていますが、
緊張せずに放送に臨めたことは一度もありません…
本番直前になると手が冷たくなり、心臓の鼓動が自分でわかるほど。
そんな時は直前まで、意識して呼吸を整えます。

新人の頃、先輩に聞きました。「緊張しないんですか」って。
すると、「緊張する人はうまくなるよ」と仰ってくださいました。
「慣れてはいけない」と。

人前で表現するというのは、
何度やっても、内容も空間もお客様含めて全く同じということはないので
緊張して当然ですよね。
皆さんも、もし「緊張してるな」と感じたら「よしよし、順調」と捉えて
深く1度深呼吸してみてください。
それだけで不思議と落ち着きますよ。

緊張は力に変わります。
緊張は、うまくいくサインです。

2021年8月6日(金)『空腹=いい声』

毎週日曜11時30分からテレビ大阪で放送の『発見!!食遺産』という番組のナレーションを担当しています。
この番組に限らず、私は声を出す前は、あまり食べ物をお腹に入れません。
胃に食べ物があると、腹式呼吸で声を出しにくいと感じるからです。
そんな私に、『食遺産』の仕事は残酷でした(笑)
あまりにも美味しそうでお腹が…
空腹から来る心の叫びがそのままナレーションになっています。

リアルな心の叫び?をぜひご堪能ください。
発見!!食遺産』8日(日)午前11:30〜放送です。

2021年8月5日(木)『スピーチは冒頭が大切』

このブログでは、私が放送業界25年の経験から学んだ自己表現とコミュニケーション術をお伝えしています。
今日は、プレゼンや人前でのスピーチを控えている方にぜひ参考にしていただきたいお話。

「冒頭だけは完璧に覚えましょう」

です。

最初だけでいいです。 あいさつに始まりこれからする話の内容について、
聴衆に思考の焦点を合わせてもらうところまでを、
何度も練習して覚えてしまうことをおすすめします。

冒頭でグッとひきつけておくことで
聴衆は最後まで途切れることなくスピーカーの話に集中するようになります。
しかしそのためにスピーカーは、冒頭で力強い声のパワーと、場を見渡すくらいの余裕が必要です。
下を向いてはいけません。なので覚えるしかありません(笑)。

たまに番組の公開収録で見る
「みなさんこんにちはー!(コンニチハ〜と言ってもらう)」
あれも、最初に聴衆を巻き込んで一体感を持たせ、引きつけておく簡単なテクニックですね。

逆に冒頭以外の最後を除く中間部分は特に「丸暗記」しないほうがいいですよ。
もし途中、会場で携帯電話が鳴るなどのハプニングが起きたら…
その後のシナリオは頭から消える危険があり…これは私が実証済みです(笑)

みなさんのスピーチが届きますように。

2021年8月4日(水)『心を開いてもらう〜聞き方編』

今日のブログは、身近な家族や恋人との会話に役立てていただきたいテクニックの話。
前回のブログで、相手に心を開いてもらう目線の話をしました。
今回は、聞き方について。
コツは2つ。

ひとつ目は
「リラックスできる雰囲気を作る」
ふたつ目は
「待つ」
です。

リラックス〜は、仕事で営業経験のある方ならわかりますよね。
初対面のクライアントの本音を聞き出すのに、いきなり本題から入る人はいないでしょう。
まずは天気の話、話題のニュース、趣味などの雑談で空気を和らげるはずです。
お子さんとの会話も同じ。
「今日は学校で何かあったの?」と聞くよりも、「今日も暑かったね〜汗かいたでしょう」が正解です。

待つ、は、
なかなか話してくれないなと思っても、相手が話したいと思うタイミングを黙って少し長めに待つ。
待ってるよーという何気ない姿勢を見せることも大事です。
長めに待っても何も出なかったら聞き方を変えてみる、この繰り返しですね。
ちなみに黒部はこの、待つ、がめっちゃ苦手。
「黙ってるけどどうなの?」と心の中で思いますが、グッと我慢(笑)。
うまくいった時は大抵「待った甲斐があったな」と感じます。

今日から是非試してみてくださいね。

2021年8月3日(火)『心を開いてもらう〜目線編』

子どものころ、何かいたずらをして叱られた後、
しばらくは親の目を見て話すのが怖かった、なんていう経験がある方は少なくないのではないでしょうか?
私もありました(笑)その時何をやらかしたかは覚えていませんが。

さて今日は、
シャイで目が合わないような相手から話を聞き出したい時に、
相手の目を凝視して話を聞き出そうとするのは逆効果だよというお話です。
ではどこを見れば良いのかというと、まずは相手の肩あたり。そしてたまに相手のどちらか片方の目を見ます。
目の動きはこの往復で十分。

“北風と太陽”の太陽の気持ちになって、相手が心を開くのを待ちましょう。
明日は「心を開いてもらう〜聞き方編」です。

2021年8月2日(月)『話すと伝えるの違い』

放送業界25年の経験から学んだ自己表現やコミュニケーション術をお伝えするブログ。
今日は、人前でうまく話すのが苦手という方に
どうしたらうまく話せるようになるかという内容です。

人によって「ここをこうしたらもっと良くなる」という細かい技術はたくさんあるのですが、
多くの人が「こうすると改善する」と思うメンタル面へのアプローチとしては
「うまく話そうと思わないこと」です。

そもそも人前で話さなくてはならないということは、
何か伝えたい内容があるからであって、
そう考えると別に「うまく」「滑らかに」話せなくても、
伝わりさえすればいいのではないでしょうか(アナウンサーでないのなら、ですね)。

そうはいっても、うまく話せないと伝わるものも伝わらないと考えがちですが、
そんなことはありません。

「伝えたいこと」だけに集中して、伝わっているかを確認しながらわかりやすく話せば大丈夫。
少しぐらいカンペを見ても、言い間違えても、滑舌が悪くたって全然OK。伝われば成功。

うまくやろうとしないことが近道です。