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Angler アングラー

北村憲一(きたむらけんいち)

Profile プロフィール

北村憲一(きたむらけんいち)

高知県沖の島、鵜来島の尾長グレに魅せられ、60cmオーバーを追い求める大物派である一方、数・型を競う現代のグレ釣り競技会においても、常に上位入賞を果たすマルチグレ釣り師。名釣会に所属し鬼才・松田稔さんに師事。がまかつの中で様々な磯竿の開発に関わる。豪快な尾長グレとのパワー勝負から、繊細な口太グレとの駆け引きまで、海の状況に対する対応力はすさまじい。物腰柔らかな人柄で周囲の釣り仲間からの信頼も厚い。

Tackle タックル

がま磯 プロトロッド

今回、北村さんが使用した竿は、2023年発売予定のプロトロッド。今回はテストも兼ねての釣行であったため、中・良型の口太グレ狙いでは本来1.25号5.0mクラスが使いごろであったが、1.5号5.3mと、ややオーバースペックなタックルでの釣りとなった。

A1-Mシステム Type口太速攻

北村さんが口太グレ釣りで愛用しているのが「A1・Mシステム・口太」シリーズだ。この鈎には「Type口太速攻」と「Type口太くわせ」があり、今回は「Type口太速攻」をメインに使用。ストレートに近い鈎先で、魚の口に刺さり込む精度が高い。基本的に1.75号クラスまでの竿でのやり取りに適している。カラーはオキアミピンクで6、6.5、7、7.5号と詳細な設定も特徴。

Target ターゲット

メジナ(口太グレ)

メジナ(口太グレ)

冬場を中心に全国的な人気を誇るのがフカセ釣りで狙う磯のグレ(メジナ)。国内の磯釣りで釣れるメジナの仲間は口太グレと呼ばれるメジナ、尾長グレと呼ばれるクロメジナ、数は極端に少ないオキナメジナが知られる。今回の舞台となった高知・沖の島では60cmオーバーの尾長グレが釣れる夢のフィールドである反面、良型口太グレの魚影も濃い。口太グレは年間を通じて磯周りに生息するが、釣りの対象となるシーズンは秋~春と初夏。特に冬場に釣れる「寒グレ」は白身ながら脂が乗って美味。

Field フィールド

高知・沖の島

言わずと知れた大型尾長グレの聖地が沖の島、鵜来島は宿毛市の南西に浮かぶ有人島。磯のグレ釣り師の夢であり憧れとなっている60cmオーバーの尾長グレが釣れるフィールドとして知られるが、口太グレの魚影もすこぶる濃く、尾長グレだけではなく口太グレの釣り場としても人気は高い。実は釣り以外でも観光地としての知名度も高く、自然を満喫できるアトラクションが点在する。特に両島ともにきれいな海でのダイビングで人気がある他、沖の島では太平洋の荒波が長い年月をかけて作り出した壮大な景観を見ることもできる。釣りでは宿毛市片島港から磯渡しの渡船を使用して各磯釣り場へと渡るが、観光では定期船も就航しており、島内での宿泊もできる。

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