Angler アングラー
Profile プロフィール
大田徹 (おおたとおる)
大阪・堺港沖堤防をホームグラウンドに、大阪湾全域に精通する。目印を使用せず、カラーリングされた道糸でアタリを取るヘチ釣りを主とするスタイルで、年間を通じて波止のチヌを追いかける。近年、夏場のチヌだけにはとどまらずカンダイ狙いのヘチ釣りにもハマる。季節によっては堤防からの飲ませ釣りでの青物狙いやタチウオ、アジなども狙うマルチな波止アングラー。がまかつフィールドテスター。
Tackle タックル
がまかつ・がまチヌ ヘチさぐり 銀参郎H300
細身ながら肉厚で操作性は向上させつつ、不意の大物にも対応する粘りとパワーを兼ね備えたヘチ釣り専用ロッドが「がまチヌ・へちさぐり銀参郎」だ。特に今回使用した「H300」はヘチ釣り用ロッドの中で、群を抜くパワーを備えている。大型チヌはもちろん、マダイやイシダイ、カンダイなどヘチ釣りでのモンスター狙いにも対応。
がまかつ・チヌR、ケン付真鯛
幅広い釣りに使える汎用性の高いチヌ鈎が「チヌR」だ。今回のターゲットであるカンダイなど、硬い歯を持つ魚種に対しても、貫通性能が高いナノスムースコート加工で、がっちりとフッキングできる。今回は大物のカンダイ狙いということもあり、6号をメインに使用。 同様にパワー重視で太軸仕様の「ケン付真鯛」の10号も使用することがある。軸に設けられたケンでエサのズレを防ぎ、ナノスムースコートで刺さりと貫通性能は抜群。
Target ターゲット
カンダイ(コブダイ)
大型になると頭部に大きなコブが特徴で、その姿から「コブダイ」と名付けられたが、タイの仲間ではなく、ベラの仲間。小型のコブダイを見るとベラに似ていることがよくわかる。多くの地域で「カンダイ」と呼ばれる。大型になると1mを超す個体もいる。顎の力が強いのと硬い歯を利用してサザエなどの貝類や甲殻類をバリバリ割って食べる。頭部のコブは雄特有で、小型は雌、大型になると雄に性転換しコブが張り出してくる。ちなみにコブの中は脂肪が蓄えられている。
Field フィールド
淡路島・浦一文字
淡路島北部、浦漁港の沖に位置する浦一文字は、全長200mほどの小規模な波止だ。外向きはスリット、内向きは垂直ケーソンになっており、水深は竿下で5mほど、足元に入っている捨て石の先は6~7mに落ち込む。明石海峡の急潮の影響を受け、潮が流れ出すとかなり速くなる。沖にはシモリが点在し、バラエティー豊富な魚種が波止周りに潜む。今回のターゲットであるカンダイはもちろん、チヌ、グレ釣り場としても穴場的な存在として、足しげく通うアングラーも多い。



