Angler アングラー

Profile プロフィール
小島一文 (こじまかずふみ)
幼少の頃から海に近い地域で育ったため、海釣りを始め釣りへの造詣は深い。中学の頃に山陰の伝統釣法である「三点釣り」で、周囲の大人たちがヒラマサやマダイなどの大物を釣り上げるのを見てから三点釣りにハマる。その後、三点釣りの棒ウキをタルカゴに変えた釣りで釣果が上がるにつれ、タルカゴ釣法にハマり、その釣り方をいかに楽に手軽にできるか…に注力。試行錯誤を繰り返しながら現在の遊動式パイプテンビンを使ったタルカゴ釣法に行きつく。がまかつフィールドテスター。
Tackle タックル
がま磯 タルカゴスペシャル







軽さ、粘り、パワーを兼ね備えたタルカゴ釣法専用竿が「がま磯・タルカゴスペシャル」。ウキの役目を兼ねたタルカゴにオキアミを入れてロングキャストする釣りのため、遠投時に潮目などの狙ったポイントへ投げられる操作性を追求。また、対象魚がヒラマサなどの大型青物がメーンとなることから、粘りとパワーで強い引きを受け止めるパワーを秘める。スピニングリールでの遠投を考慮して、一番手元に近いガイドに大口径タイプを採用して抵抗を小さくする設計も。対象魚に合わせてML(フカセ用竿で2号相当)、M(同2.5号相当)、MH(同3号相当)、H(同3.5号相当)の4タイプがラインアップ。全長は全機種5.3m。
A1・TKO

口太グレ、尾長グレ、マダイなどフカセ釣りの対象魚に合わせて、目安とするサイズを選べるフカセ釣り用の鈎が「A1・TKO」。商品名はターゲットの「T(タイ)」、「K(口太)」、「O(尾長)」からとったもの。目安としては3~6号が口太グレ、7~12号がマダイ、3~10号が尾長グレとなっているが、それぞれの魚種の対象サイズに合わせても号数の使用目安が明確にされている。魚に警戒心を与えにくい磯に付着する海藻を模した「ウィードパープル」カラーを採用した。
A1・ボイルグレ
身崩れしやすいボイルオキアミを刺しやすいように、鈎先はカエシより先をカラーコーティングせず露出させた「トップレスコート」や、鈎先部分を長くし貫通性能を追求した「スパットテーパ―」などを採用したボイル専用鈎が「A1・ボイルグレ」。サシエのボイルを模した淡いピンクカラーとした。サイズは5~9号の5号数がラインアップ。
Target ターゲット

ヒラマサ・イサキ
タルカゴは沖へカゴと仕掛けを同時に投入する釣り。沖の狙ったポイントでダイレクトにマキエができるため、「フカセ釣りの距離を超えたフカセ釣り」と言える。そんな釣り方で狙えるのはヒラマサやハマチなどの表層近くを泳ぐ回遊魚がメーン。ヒラマサはブリに比べると体高が高く、やや平たい。黄金色のラインが直線状に入るのが特徴。また、遊動式のタルカゴのメリットでもある深いタナへ仕掛けを入れることで、青物よりも下層に潜むイサキやマダイ、グレと言ったターゲットも狙える。今回の舞台となった島根県宇竜の磯ではこれらターゲットが同じ磯でヒットしてくる。
Field フィールド
島根・宇龍
全国的にも知られる出雲大社がある大社町は、市町村合併で現在の島根県出雲市の一部となったが、10月には八百万の神様が集まるとされ、他県では「神無月」と呼ばれるのに対して、この方面では「神有月」と呼ばれ、観光客が訪れる。時期を同じくして出雲大社のすぐ北西、島根半島の西端に位置する日御碕周辺の磯ではヒラマサの回遊が本格化し、磯釣り師の注目度も上がる。この日御碕周辺の磯が宇龍エリアである。日御岬のすぐ東に位置する宇龍からの出船で渡船区も広い。船釣りではケンサキイカやヤリイカなどのイカ釣りがつとに有名で、職漁としてのイカ釣り船も多い。磯では夏から秋のヒラマサに加え、マダイ、グレ(口太、尾長)、イサキ、チヌなど磯で狙えるターゲットは幅広く釣れるとあって人気が高い。ただ、冬場は荒れることが多いので、渡船は例年11月中旬で終了する。
