Angler アングラー
Profile プロフィール
前岡正樹 (まえおかまさき)
2019年「第38回G杯争奪全日本がま磯(グレ)選手権」で優勝を果たし、以降、雑誌やメディアで大活躍中の磯グレトーナメンター。三重県尾鷲や静岡県伊豆半島がホームグラウンド。常にトーナメントを意識した釣りを実践。競技会、プライベートともに、今回使用した「がま磯グレ競技スペシャル」をこよなく愛し、様々な磯グレの釣法をこなすマルチグレハンター。
Profile プロフィール
門野吉洋 (もんのよしひろ)
和歌山県下を中心にグレ、チヌともに精通するフカセ釣り師。チヌでは田辺、グレは見老津や口和深、串本と言った磯釣り激戦区で釣果を上げ続けている。新型コロナウイルス感染拡大の影響により3年ぶりに高知県沖ノ島で開催された「第41回G杯争奪全日本がま磯(グレ)選手権」では、惜しくも準決勝敗退となったが、全国大会への出場は多数回に上る実力派。オーソドックスなフカセ釣りを展開しつつ、実際には丁寧で繊細な攻め方で食い渋るグレにも口を使わせる技術はさずが。
Tackle タックル
がま磯アテンダーⅢ 1.5号-5.0m
がまかつの磯竿の伝統ともなっている「本調子」は、魚が掛かればどこまでも曲がり込む粘りで、魚を暴れさせずに浮かせるのが特徴。そして、初代「アテンダー」から「アテンダーⅡ」と進化し、さらなるこだわりを凝縮したのが「がま磯・アテンダーⅢ」だ。操作性は張りのある先調子のようで、魚を掛ければ胴から曲がって粘りで魚を取り込める。そのため、グレのみならず、チヌ、マダイなどフカセ釣りでの多種ターゲットに対応した幅広い用途を持った磯竿。リールシートにはグリップ力を大幅に向上させた「タフライト」、竿尻には新型のラバーグリップを採用するなどホールド性能、操作性に徹底的にこだわった。 口太グレ対応号数として、1.25号、1.5号、1.75号があり、それぞれに全長5.0mと5.3mがラインアップ。
がま磯グレ競技スペシャルⅣ 1号&1.25号-5.0m
グレ釣り競技において、グレを掛けてからのスムーズで素早い取り込みを追求したグレ釣り用ロッドが「がま磯グレ競技スペシャルⅣ」だ。穂先に張りを持たせることで操作性を向上させラインメンディングや仕掛けの投入なども精度を向上させることができる。今回のアングラー、前岡さんの愛竿は「グレ競技スペシャルⅣ」の1.25号5.0mだが、この日は初めての釣り場と言うこともあって、さらに細く軽量な1号5.0mの2タックルで挑んだ。ともに口太グレから、紀伊半島の尾長グレに至るまで、シーズンを通してプライベートや競技会でも使い通すというほど、オールマイティーに使える1本だ。
G-HARD・V2・セレクトグレ
尾長グレ、口太グレと同じグレでも対象を違えて号数設定がされている、磯のグレ専用鈎が「G-HARD・V2・セレクトグレ」だ。具体的には4、5号が口太狙い、6号は尾長と口太が混じる状況、7、8号は尾長狙いの設計。マキエになじんでグレに違和感を与えにくいカモフラージュレッドのカラー設定も独特だ。ロケ当日は前岡さんがセレクトグレ5号をベースに組み立てていた。
T1ファイングレ
低活性時やスレたグレに対して、超軽量でサシエの沈下速度を遅くすることでマキエとの同調を徹底させることができる「T1ファイングレ」。徹底した軽量鈎のため、スレたグレにも違和感なく吸い込ませることができる。細軸から生まれる貫通性能により、軽いアワセでもがっちりと鈎掛かりさせることができる反面、「T1」素材の採用で大物にも対応するパワーも秘めている。サイズは2~6号の5アイテムがラインアップ。
掛りすぎ口太
鈎先の刺さり込む部分を細く長くすることで、アユの掛け鈎のように鋭く貫通することを優先した口太グレ用の鈎が「掛りすぎ口太」だ。そのため、スレたグレなど摂餌行動の鈍いグレにもしっかりと刺さり込み、居食い対策にも威力を発揮する。口太グレ用に設計された鈎だが、40㎝クラスの尾長グレにも問題なく対処できるパワーを持つ。
Target ターゲット
メジナ (グレ)
冬場を中心に今や全国的な人気ターゲットなった磯のグレ(メジナ)。国内の磯釣りで釣れるメジナの仲間は口太グレと呼ばれるメジナ、尾長グレと呼ばれるクロメジナ、数は極端に少ないオキナメジナが知られる。年間を通じて磯周りに生息するが、釣りの対象となるシーズンは秋~春と初夏。特に冬場に釣れる「寒グレ」は白身ながら脂が乗って美味。
Field フィールド
和歌山・串本 須江地区
本州最南端、潮岬の東側に位置する和歌山・串本大島。大島の西面一帯を中心とした磯釣りエリアが須江地区だ。串本周辺は、潮岬、萩尾、出雲、須江、樫野と数多くの磯釣り渡船区が密集している磯釣りの人気地区ともなっている。特に、冬場に多い北寄りの季節風にも強い磯が数多くあるので釣行計画も立てやすく人気は高い。今回の舞台となった須江地区は、大島の南西にある須江湾内の磯から、通夜島を東へ回り込んだ海岸線に点在する地磯や大小の独立礁を含め、東隣の樫野地区との境までグレ釣りの好場が多いことでしられる。本流がごうごうと流れるような磯はないが、比較的穏やかな中で30~45㎝の口太グレが安定して釣れるほか、40㎝級の尾長グレも混じる。足場も平らで釣りやすい磯が多いことから、入門者にも人気のエリアだ。



