 投げ竿1本で考えられる色々な仕掛けを岸から投げて、あらゆる魚を楽しく、まじめに釣ろうという、投げ釣りの新しいスタイル、キャステ ィズム。飛距離が出るだけに船釣りの対象魚もキャスティズムのターゲットに含まれる。この釣りを、ソルトルアーフィッシングのパイオニア・村越正海が紹介する。
舞台は、村越の地元、神奈川県小田原近郊の海岸や磯場。自宅からもほど近く、幼少の頃から釣りを楽しんで来た海だ。
6月2日。朝4時という時間にも拘らず、多くの釣り人で埋め尽くされた酒匂(さかわ)海岸。みな、我先にと仕掛けを投げては、すぐに巻き上げている。上がって来るのは、シコイワシ。
それも大量だ。10本針に全て掛かっている人もいる。
今年はイワシの当たり年。海にも、そこら中にナブラが出来ている程だ。しかし、釣れる時間は2時間程と限られている事から、早朝でも多くの人々が訪れているという。なにより、釣れるという事が楽しい。村越も一緒に竿を出し、小一時間で大量のイワシを釣り上げた。
イワシが釣れなくなると、次に狙うのはシロギス。しかし、思うように釣れない。海岸を移動。3色半から4色(約100m)あたりに群れがあったのかそのラインでたくさん釣れた。
その後も、磯場へ移動し、カサゴとシロギスを狙い、夜は酒匂海岸に戻ってイシモチを狙う。
竿一本あれば一日楽しめる、新しい釣りのスタイル・キャスティズムの魅力に迫る。
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