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 縄張りを持つ魚・アユ。その習性を利用して友アユ(オトリアユ)で野アユを掛ける日本独特の釣法「友釣り」
5月下旬から、全国各地の河川で解禁されると同時に、待ち焦がれていた釣り人たちは長い竿を出して川に立ち込む。その姿は夏の風物詩として親しまれている。
兵庫県南西部を流れる揖保川。ここは大アユが釣れる川として、釣り人の間では人気が高い。
6月11日、浅川進と森岡達也がこの川を訪れた。ともに奈良県在住で、それぞれアユ釣り大会での優勝経験を持つ注目のトーナメンターだ。今回は、この2人がシーズン初期の釣り方を詳しく紹介する。

取材のこの日は月曜日。土日に多くの釣り人が竿を出し、目ぼしいポイントはほとんど釣られてしまっている。
アユはエサの藻類が付いた石の周りを独占して縄張りを作るが、シーズン初期は、一度釣られてしまった石の周りに再び別のアユが縄張りを作るまでに2~3日掛かるという。
そこで他の釣り人が竿を出していない(出したがらない)ポイントを探して釣っていく。それは、流れが速い瀬の中にある、わずかに緩い流れ。こういった場所はオトリの操作が難しく、初・中級者には難しいポイント。

2人は仕掛けにオモリを打って、オトリが浮かないようにし、さらに竿の弾力を利用してオトリが泳ぐのをサポートしながらポイントを丹念に探り、野アユを掛けていく。

それぞれの釣り方についての詳しい解説もあるので、他人より一尾でも多く釣りたいという人、もう少しレベルアップしたいという人は必見。
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