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全国のチヌ師たちが心待ちにする“春のチヌ・シーズン”を目前に控え、今回、瀬戸内海の舞台に上がったのは、広島県の磯のスペシャリスト木村公治と藤井栄。木村は「2005年スーパーバトルカップ・チヌ 優勝」、藤井は「2004年グレマスターズ 3位」と実績は申し分のない2人だ。

今回は、3つのポイントで釣行を行った。初日は、山口県の光市沖に位置する牛島(うしま)。光市沖では一番の魚影の濃さで知られている。2人は、岩場の際に海藻が多い磯を選択。もちろん、のっこみのチヌへの期待を込めてのことだ。午前7時の実釣開始まもなく広島流の遠投で駆け上がりを攻めていた藤井がヒット。結局、この日は藤井が2尾を釣り上げるに留まった。

2日目は、強風を避けるために周防大島沖の頭島にポイントを移した。しかし、ここでも水温の低下でチヌの活性が上がらず、べた底をねらったものの藤井の1尾に終わった。

3日目は、徳山湾に移動。湾内でも屈指のポイント、蛙島に上がった。50cmオーバーも上がったことのある一級磯だ。木村は午後、潮流が変わった瞬間に発生した潮目に狙いをつけ初ヒット。水温が低く、食い渋るチヌたちを相手に何とか1尾を釣り上げた。

のっこみ直前のこの時期にしては、今回の釣行では、木村・藤井併せて7尾とまずまずの釣果を上げた。
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