
デカバス、それも60cm以上のバスを釣ることはバスアングラーにとっての憧れだ。
今は、ビッグベイトと呼ばれる20cm近くある巨大なルアーを使って釣るのが、
一つのスタイルとして確立されている。
そんなビッグベイトを操り、
デカバスハンターとして名を馳せるカリスマアングラーがいた。
奥村和正。
奥村は約15年前に、アメリカからビッグベイトの釣りを取り入れ、
そのスタイルを一早く紹介したパイオニアだ。
そんなカリスマが“デカバスの聖地”
と呼ばれる奈良県の池原ダムで60cm以上のバス、通称“ロクマル”を狙う。
奥村いわく池原ダムは一筋縄ではいかないフィールド。
水の透明度が極めて高いので、ルアーを見破られやすい。
バスの姿が見えても中々食わせられないため、
アングラーに相当の工夫が強いられる。
バスフィッシングのIQを高めてくれる、いわば「修行の場」。
奥村は、池原ダムに流れ込む4つの川筋
“備後筋”“坂本筋”“白川筋”“前鬼筋”を探っていく。
この時期は“ターンオーバー”をしているポイントを
見つけることが攻略のカギだという。
“ターンオーバー”とは冷たい空気によって上層の水が冷やされ、
水中で上層と下層の水が入れ替わること。
水が動くことで湖底の泥が舞い上がって水が濁りルアーが見破られにくくなる。
しかし、例年に比べ水温が高く予想に反してターンオーバーが少ない。
窮地に追い込まれた奥村。
しかし、
長年の経験とハンターの嗅覚を働かせポイントを絞り込む。
やがて、ロクマルらしき黒い影が。
奥村の投じたルアーを追いかけてくる。
果たして…。
“デカバスハンター奥村和正”のこだわりの世界に迫る!
どうぞ、お楽しみに!