
全国のチヌ釣り師たちが心待ちする"乗っ込みシーズン"がやってくる。
今回は熊本県天草諸島でシーズン目前のチヌを狙う。
2月中旬、チヌ釣りの名手2人が上天草の松島を訪れた。
広島在住の木村公治と福岡在住の鶴原修。
天草でのチヌ釣りは初めてという鶴原、
「松島のチヌは結構引くって聞くのでワクワクします」と
今回の釣行を楽しみしていたという。
午前8時、"船人島(せんどうじま)のハナ"という磯に上がった。
鶴原は繊細なアタリもわかりやすい棒ウキを選択。
底中心に攻める。
一方、木村は円錐ウキでタナを決めず底付近まで沈めてチヌのタナを探る。
釣り方はマキエで魚を寄せて、サシエに食わせる。
いわゆるフカセ釣りだ。
釣り始めて2時間、魚の反応は無い。
そこで鶴原は仕掛けを海底まで沈めてサシエを底に這わすようにしてチヌを誘う。
すると、狙い通り食った。
釣り上げたのはおよそ40センチの本命、チヌ。
「天草のチヌ、よく引くサイコ―」と満面の笑みの鶴原。
その後も35、45センチと立て続けに3尾をキャッチ。
一方、まだヒットのない木村は仕掛けを変更。
視覚的にもアタリがわかる棒ウキに変え、底中心に攻める。
そして干潮間際、木村にヒット。
およそ30センチのチヌをキャッチ。
しかし、その後アタリが止まった。
2日目、この日は二人とも棒ウキから始める。
しかし、釣れるのは根魚のカサゴばかり。
すると、木村は棒ウキから円錐ウキに変更。
「地元の自分の一番得意な釣りでやってみます」と木村。
仕掛けを変えて2投目、食った。木村の竿が弧を描く。
およそ40センチのチヌ、狙い通り食わせた一尾。
「まだまだ行きますよ」と木村。
名手が魅せる、天草松島のチヌ釣り、
どうぞお楽しみに。