2010.10.14(THU)
2010.9.22(WED)
2010.9.22(WED)

動く伝説・近藤健一さんの携帯を鳴らすと…
「フーテンの寅さん」のテーマソングが流れます。
そう。近藤さんはまさに、そんな人。
いつも旅の空で、行くところに幸せをふりまく人です。
近藤さんを取材できたことは、
ディレクター冥利につきる、貴重な体験でした。
熱くて、信念があって、どこまでもまっすぐで、おおらかで・・・。
誰もが、好きになってしまうカリスマ性の持ち主です。
ひとつの会社の利益だけにとどまらない大きな視野。
日本のモノづくりを応援しつづける思想と行動力。
綿花畑で農薬を使わないことが、
農家・生産者・消費者のすべての幸せにつながるという強い信念。
オーガニックコットンを誰も知らない時から、
この信念を通して戦ってきた戦士です。カッコイイ!
たくさんの感動のシーンがあったのですが、
すべてを番組でご紹介できないのは本当に残念なことです。
近藤さんはカメラを通して、
たくさんのメッセージを視聴者のみなさんに投げかけていました。
本編では使えなかった中で、最も、印象に残った言葉をご紹介したいと思います。
一度は倒産目前というところまできたある織物工場。
たくさんの人の支援、そして大正紡績の糸で復活を遂げました。
昔からの織機。熟練の職人。
大正紡績の繊細な糸を織り上げられる数少ない場所です。
その工場の中、織機の騒音が響く中で近藤さんは、
声をはりあげて語りかけました。
「日本にはこんなにいいものがあると、気付いてほしい。
値段競争には負けてほしくない。
値段ではない、(メイドインジャパンの製品には)なにかがあると、感じてほしい」
日本製品は安さではアジアの製品にはもはや勝てません。
高付加価値を追求する日本のモノ作りですが、
決してのんびりと製品を作っているわけではありません。
血を吐くような努力、たゆまない情熱のたまものです。
私たちは取材の中で、
そしてカメラが回らないところで、多くの涙をみてきました。
メイドインジャパンの品を手にした時、「何かがある」と想像してみて下さい。
きっと素敵なストーリーが聞こえてくるはずです。
(隅田)
2010.9.22(WED)

大正紡績のあるパートで
登場人物たちが「職人魂」を見せる場面があります。
そのシーンでキーワードとなってくるのが「番手」です。
番手とは糸の太さを表し、
10番、20番…
と数が大きくなればなるほど細くなります。
さらにさらに
上記の10番、20番のように「0」で終わるのは
「ラウンド番手」と呼ばれるのに対し
13番や29番など
端数で終わる「端番手」があります。
後者の方は、作るのが難しいことから
特注品などに用いられるそうです。
しかし、難しいものに立ち向かうのが職人。
あるベテラン職人は「夢がある」と表現します。
「メイド イン ニッポン」のプライドに触れた気がしました。
番組内でも解説はありますが
上記の情報を頭に入れていただき
VTRを見るとまた職人さんたちの顔が違って見えるかもしれません!
(平岡)
2010.9.22(WED)

瀧定大阪の取材は、ほとんど平岡Dが担当していますが、いくつか同行しました。
その中で、印象的なのが、早稲田大学での実証実験。
今回、瀧定大阪が勝負をかけるのは「冬に活躍する機能性素材」。
これ、ただの生地ではありません。実はどんな生地でも機能性素材に早変わりという、
たくさんのメーカーと取引をする商社ならではの発想で作られた機能性素材です。
どのようにそれを可能にしているかは・・・本編でおたのしみ下さい。
さて、機能性素材には必ず実証性を確かめる実験がつきもの。
早稲田大学の協力で行われた実験に同行しました。
「冬に活躍する」ですので、実験室は“冬を再現”したもの。
その寒さったら画面から到底伝わるものではないほど寒かったんです!
実験は2日にわたり、被験者ふくめ研究者・瀧定スタッフ・テレビ制作スタッフ全員が
冬を再現した冷たい部屋に閉じ込められました。
スタッフは防寒着を着こめるのですが、被験者はそういうわけにはいきません。
なんと薄着のまま、10度以下の部屋で大型扇風機に30分間、あたりつづけるのです。
それを何回も、何回も…。
この過酷な実験に生地を開発した先輩社員を慕う
瀧定大阪の若手社員2人が挑戦しています。
あまりの寒さにダウンする平岡氏。
一方、文句ひとつ言わず懸命に実験に挑む若手社員たちの姿は本当に純粋そのもの。
番組の時間の都合上、短くなっていますが、
このシーンにつまったモノづくりにかける
若い世代のハートを感じていただければと思います。
(隅田)
【ダウンした平岡の追記】
危うく眠ってしまいそうになり、瀧定大阪の皆さんから
「寝ちゃだめです!」と叱咤されるディレクターな私って一体…。
2010.9.22(WED)
早いもので明日に迫ったオンエア。2010.9.21(TUE)

【2日目】
朝、少し時間があったので、トプカプ宮殿へ。
言葉が出ないくらいの美しさでした。
ただ、写真撮影不可のところも多く、結構時間をかけて目に焼き付けてきました。
その後、空港に移動して、近藤さんと合流。
近藤さんは、フランスの展示会から直接イスタンブールに来られていましたが、
日本にいるときと変わらず元気なお姿。
空港で目に付くのが、中国人観光客の多さです。
海外にいると、そのときの国の力がわかるという、近藤さんの話に一同納得したのでした。
着いたら撮影開始ですねぇなんて話していたら、
飛行機が1時間半遅れるという嫌な展開・・・
最近、トルコの国内線は観光シーズンで遅れが目立っているとか。
結局、到着したときには暗くて、撮影は翌日以降に延期してホテルに直行。
向かった先は、クシャダスと言うリゾート地です。
エーゲ海沿いのきれいな街で、ヨーロッパ各地からクルーズ旅行してくる人が多いとか。
おいしいご飯を食べながら、夜は更けていきました。
その後のトラブルを知らないまま・・・
【3日目】
朝9時に、ホテルを出発して向かったのが綿畑です。
トルコに行くことが決まったときは、まだ何も咲いていないかも知れませんと言われていました。
ところが、着いてびっくり。
完璧ではないですが、咲いていました。
エーゲ海沿いは、風が強くて害虫が付きにくく、
オーガニックコットンの栽培に適しているんだとか。
さらに、まだ貧しい国だった頃、農薬も買えない国だったのが、
オーガニックコットンの普及で、伝統的な栽培方法を継続できたのだそうです。
今年は、例年に比べて出来具合もいいそうです。
その後、綿の城と呼ばれる、世界遺産・パムッカレへ。
いいところだとは聞いていましたが、一度は訪れるべきところだなと実感しました。
近藤さんの饒舌ぶりに拍車がかかりましたが、そのあたりはVTRで見れると思いますのでお楽しみに。
この日、撮った映像をインターネット経由で大阪に送ることになっていました。
帰りの車で、映像をパソコンに吸い込んで、ホテルで編集。
朝方に送ろうとしたところ、インターネットに繋がらない!!
昨日まで繋がっていたのに、まったくうんともすんともいいません。
呆然とする朝7時なのでした。

【4日目】
今回、我々の旅で色々お世話をしてくれているのが、イブラヒムさんです。
朝、電話で起こしてインターネットの不調を訴えると、
ビジネスセンターを早めに開けてくれるように交渉してくれました。
10分程度しか早くなりませんでしたが、開くと同時に駆け込んで映像を送る作業。
30分後、完了してその後大阪では編集が始まったようです。
お役ごめんとなった我々は、エフェソスの遺跡へ。
イブラヒムさんの歴史話しに、奥が深いなぁと、完全にトルコにはまっていたのでした。
飛行機に乗る前に、イズミールにある、コントロールユニオンと呼ばれる会社を訪問しました。
ここは、オーガニックの認証をしているところで、ここで認証を受けないと、オーガニックと名乗れないのだとか。
偽物が輸出されないように、いろんなチェックをされているようです。
また、帰りも飛行機が遅れましたが、イスタンブールで近藤さんにお土産が。
近藤さんの糸で作られた、世界にないあたらしい商品でした。
世界を飛び回る近藤さんだからこそだなと思った夜でした。
長くて短いトルコでしたが、戻ってすぐに編集。
軽く風邪をひきました。
終
【平岡の追記】
和住Dが「いい旅トルコ気分」の間、
隅田DとVTRの構成を巡って激しい、つばぜり合い。
2010.9.16(THU)
皆さん、こんにちわ。2010.9.14(TUE)
全国ゴマンのカイロスファンの皆様、お久しぶりです! 「第2回」で、へっぽこアシスタントプロデューサー(AP)ぶりを披露した不肖・平岡です。今回、私はチーフディレクターという立場に変わり、各ディレクターから上がってきた素材を吟味し、1本のストーリーにしていく重要な役割…なんです。そのはずなんです……号泣……(以下省略)
さて、気を取り直しまして。今回、このコーナーでは、「カイロスの微笑」を10000倍楽しく見ることができる裏話、あるいは10000倍理解できる「繊維業界用語解説」などを各ディレクター陣(といっても3人なんですけど)でしていきたいと思っています。このほかにも「あっと驚く」スペシャルコンテンツもアップしていく……予定だろ、だつ、で、に、だ、な、なら……と形容動詞を活用させたところで。皆さん。毎日遊びに来て下さいねっ!(平岡)
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