「おまえの親になったるで」を鑑賞して
とても重い課題の映画をありがとうございました。
草刈さんはずっと苦しみの中にいらっしゃるのだなと、映画をみていて私も心が締め付けられるようでした。その中で、被害者をこれ以上出さないために懸命に取り組まれていらっしゃって、若者にあんなに親身になって寄り添い、中には何度も罪を犯す人もいても諦めずに伴走され、新しい道を歩み始めたその若者が少年院で語る場面は感動でした。非行の子(加害者側)の親としてはどうすべきなのか‥考えさせられています。住む場所と仕事というけれど、草刈さんのような熱い心が人の心を動かしていくのだろう、諦めないということは人の可能性を信じ続けることかなと思い、私もそうでありたいと思います。
後半で、犯人に対する草刈さんとご両親との話で、お父さんが諦めの話をされたことがどういう意味だったのかと思いました。親にとって子どもが殺される・先に亡くなるほど辛いことはない、その上息子さんが苦しみ続ける姿は悲しすぎる。息子さんには少しでも楽になってほしいという願いで発した言葉だったのかなと今は思っています。犯人の謝罪がない、のは何故かということの疑問も湧きました。刑務所が(日本では今回、更生を旨とするように変わりましたが)アメリカでも懲罰であって、本人が自分を顧み、被害者に思いを馳せ、今後をより良く生きるサポートがないのか。人が心開くには・・、いろいろ考えさせられました。
会員
記録映画10年という歳月の中で、人の心の結びつきというのをどうやって成り立たせられるのかを考えさせられました。草刈さんが少年達の将来を考え、奔走する姿は「罪を憎んで、人を憎まず」の精神そのものでしょうか。草刈さんは少年達の話に耳を傾け心に寄り添う。しかし、忽然と姿を消す少年。それでも「君を見捨てない」「君と向き合おうとする人は必ずいるんだよ」と本音で向き合う草刈さん。更生を支える人、更生していく人達の将来に一筋の光を見たような気がしました。
それを10年間カメラを回し続けてこられた監督さんをはじめ、スタッフの皆さんのたゆまぬ努力、そして、草刈さんと少年達との信頼関係を築き上げた様子をこの映像を通じて垣間見た気がしました。少年達には一言で言い尽くせない感情や経験があったと思いますが、これから先明るい未来が待ってますようにと願わずにはいられませんでした。
会員
この映画を見て、こんなに少年たちに寄り添い、更生を支えようとする職親さんがいるんだと救われるような気がしました。
以前雨やどりの会の活動の一環として、少年犯罪にかかわる弁護士会の会合に参加していました。その場には職親さんも来られていて、会長のような立場の人は毎回登壇し、自分の自慢話と支援した少年たちに迷惑をかけられた話を当たり前のように話していました。職親の活動は尊いものでしょうが私の印象は最悪でした。非行の子を持つ親の会としてはいつも肩身の狭い思いがありました。
しかし、映画の中の職親プロジェクトの皆さんの真剣さは違っていました。あくまでも少年たちに寄り添いたい草刈さんと、甘やかしたらいけないというメンバーの皆さん・・。方針は違っていても、少年達を支援したい気持ちがあふれていました。特に、草刈さんを支える草刈さんのお父様は、少年たちにとっては理解あるおじいちゃん的な存在で良いなと思いました。
ある少年は壮絶な幼少期の話を、草刈さんの前で大きな声で話していました。もしかしたら生まれて初めて吐き出したのかもしれない。何を言っても裏切らない、偏見を持たれない安心感が少年にあったのだと思いました。と同時に家庭環境に恵まれない子どもたちが辛い思いをせずに済む、優しい社会であって欲しいと思いました。
会員
職親プロジェクトの拡大活動に感動しました。
更生の難しさ、すばらしさを深く感じました。
もっと多くの人に見て欲しい。亡くなった主人も保護司をしていました。よく我が家に連れてきて、私も食事を出して楽しく会話してました。みんな良い子ばかりです。
とても深い問題だと思いました。もっと多くの人に見て欲しいと思いました。
良かったと思います。
とても胸にせまり、心があたたかくなった。支援の大変さ、更生の大変さを痛感した。
北岸監督、当日ははるばる熊本までお越しいただきまして、本当にありがとうございました。懇親会という名の打ち上げまで参加していただけたことで、23周年という節目を祝う、最幸の1日となりました。
映画を通じて、少年院を出院する子どもたちの社会的自立を支える「職親プロジェクト」が発足して10年以上になることを知りました。草刈さんの、支える側としての葛藤や、受け入れた少年たちが起こす日々の困難に立ち向かう強さと、そして温かさがすごく伝わってきました。
特に、宮古島で、子どものために頭を下げられている姿と思いに、胸が熱くなりました。一方で、被害者家族としての側面…。仮釈放審議会のシーンでの、草刈さんの目や表情に強く引き込まれました。
また、迎え入れられた少年たちの生い立ちや心の葛藤が、人生のさまざまな場面で「陰」と「陽」となって現れる。そんな、生きていくことの難しさも感じました。「おまえの家族になったる」自分に向かって、直接そう言葉をかけてくれる味方が、たった一人でもできるということ。それは、本当にすごいことですよね。草刈さんのご家族や会社関係の皆様、同じ境遇で踏ん張っている先輩社員の方々など、これほど理解ある恵まれた環境が実際に存在することを知ることができ、救われる思いでした。
子どもの更生には、親だけの力では限界があります。子どもが非行から離脱していくためには、「大切な誰かがいること(守りたい誰か)」「親以外に信じられる(メンター)と出会うこと」「誰かに頼る・甘える勇気を持つこと」「安心できる居場所があること」「感謝の体験をすること」これらが鍵になると信じてきたので、映画を拝見して、「この方向で進んでいいんだ」と背中を押された気持ちです。
映画製作時は400社だった協賛企業が、監督の話では800社になっているとのこと。これほど多くの方々が、「セカンドチャンス」に関わってくださっていることに、こころから感謝の気持ちでいっばいです。
私事ですが、保護観察中の19歳の息子がいます。通信高校の先生方のサポートのおかげで、4年かけて卒業を迎えることができました。体験に2社ほど行きましたが、進路が決まらないままの卒業となります。「熊本にある職親の会社さんとかに相談することもできるよ」と伝えてはいますが、「いや、いい」との返事。親や先生が決めるのではなく、本人の意思を尊重し、彼自身の人生として決断して歩んでいく姿を、今はじっと見守っているところです。
たくさんの元気と勇気、そして希望をくださったこの映画と出会えたご縁に、深謝いたします。
会員