西日本豪雨の教訓「つながりを大切に」150人が参加。
精神障害など生きづらさを抱えた人々が集い、「隠さず」まちに出る、無いものは自分たちで作るをモットーに、地域の人々の暮らしを支えているNPO法人岡山マインド「こころ」主催による上映会・シンポジウムを開催。当日、地元の福祉・医療・教育関係者など150人がつめかけました。
2018年7月。倉敷市真備町は西日本豪雨によって死者51名・被災家屋5600棟、甚大な被害にあいました。亡くなった方のうち42名が要援護者(65歳以上の高齢者や障害者)といった弱い立場の人たちでした。こうした教訓から「弱者や人々を置いてきぼりにしないまちづくり・お互いさま復興」を目指し、自分たちのできる「役割」を、まちの復興に向けて、福祉・医療関係者などが中心になって、一歩一歩、復興の歩みを進めています。
今回のシンポジウムでは、元受刑者の2人に1人が再び罪を犯す背景に、社会的に孤立している点に、主催者が着目。障碍者・生きづらさを抱えた人たち、そして元受刑者の更生を支えるための地域の在り方を考えるために企画されました。シンポジウムでは、岡山マインド「こころ」の多田伸志理事長司会のもと、映画の主人公・草刈健太郎氏(カンサイ建装工業 代表取締役)、北岸良枝監督・花本憲一プロデューサーが登壇。草刈さんから犯罪被害者家族でありながら更生支援を続けている思いが語られた後、来場者と対話形式によるトークセッションへ。誰一人、孤立させない地域づくり・つながりを持つ大切さに向けて、来場者と議論を深めました。