ドラマコレクション「水戸黄門」

  • 水戸黄門 第三十八部
    #7「味が命の人情包丁!・伊勢」
    #8「炭より黒い悪党ども・彦根」

  • #7番組内容

    老公一行がやって来た伊勢は、神宮参詣の人々で賑わっていた。老公は烏帽子狩衣姿の料理人が魚に直接手を触れずに料理する妙技、式包丁を見物し、見事な腕前に感心する。老公はそこで、彦蔵と出会う。彦蔵は京都の腕のいい料理人だったが、五年前に傷害事件を起こして逃亡し、今は流浪の身である。顔見知りがいる伊勢は危険だが、亡き母の墓参のため立ち寄った。
    さて、伊勢では近日、饗膳比べという料理人の腕比べが行なわれる。

  • #7番組内容2

    料亭の主人、海老屋は、饗膳比べで一番を取るため必死に金で料理人を集めている。饗膳比べを仕切る山田奉行の稲尾玄右衛門は、海老屋に肩入れし私腹を肥やそうと企む。一行と彦蔵が同宿する旅籠、亀膳の若い料理人、清次も饗膳比べに出場するが、海老屋には程遠い。女将の早苗に腕を見込まれた彦蔵は清次への料理の指導を頼まれるが、正体がばれては困ると断った。が、海老屋が手抜きしていることに憤り、彦蔵は引き受けることに。

  • #7番組内容3

    ところが、公家の富小路実秋が料理の審査をすると分かり、彦蔵の顔色が変わった。富小路は京都で彦蔵の料理を食したこともある食通で、彦蔵も尊敬していたからだ。彦蔵は自分で料理を作る決心をするが、富小路が食せば、確実に彦蔵が伊勢にいると世間に知られてしまう。
    一方、彦蔵の登場に危機感を抱いた海老屋は、彦蔵を買収しようとして失敗し、食材を全て買い占める。彦蔵はそれでも知恵を絞り、命をかけた渾身の料理を作る。

  • #8番組内容

    彦根へ向かった水戸老公とは別行動の助さんは、美しい武家の妻女、紀乃と知り合い、彦根まで同行して欲しいと頼まれ、仕方なく引き受ける。しかし、まるで助さんと駆け落ちをしているかのように振る舞う紀乃に助さんは戸惑うのだった。
    その上、二人が泊まった宿を、覆面の浪人らが襲撃する。間一髪、助さんが撃退するが、浪人の狙いは紀乃だ。よほどの事情があるのだろうと助さんが訳を尋ねるが、紀乃はそれを明かそうとしない。

  • #8番組内容2

    一方、老公と格さんらは紀乃の夫、宇佐美啓四郎が紀乃を追って彦根に向かっていることを知る。啓四郎は紀州で炭売買の管理をする役人であり、不貞を働いた妻を討ち果たす、妻敵討ちであると苦渋の表情で老公に明かす。老公は、啓四郎の上司である炭奉行、鏑木彪左衛門と炭問屋、熊木屋が、紀乃と啓四郎を捜していることも知った。疾風のお娟の調べで、鏑木は熊木屋と結託して炭の横流しを行ない、私腹を肥やしていたことが分かる。

  • #8番組内容3

    紀乃は偶然悪事の証拠を発見したが、生真面目な啓四郎がそのことを知り、悪事に巻き込まれることを怖れ、書状を持って逃げ出したのである。自分が駆け落ちをしたとの汚名を被り、妻敵討ちで斬られれば、夫に災いが及ばないと考えての行動だった。
    助さんと紀乃を襲った浪人は、紀乃の口をふさごうと、熊木屋が送った刺客である。鏑木と熊木屋は、啓四郎に妻敵討ちを果たさせ、紀乃もろとも悪事の証拠を葬り去ろうと企んでいた…。

  • 出演者

    水戸光圀…里見浩太朗
    佐々木助三郎…原田龍二
    渥美格之進…合田雅吏
    疾風のお娟…由美かおる
    おけらの新助…松井天斗
    山内志保…小沢真珠
    風車の弥七…内藤剛志 ほか
    (※シリーズ出演者)

  • 原作脚本

    【脚本】
    横山一真(#7)
    櫻井康裕(#8)

  • 監督・演出

    【監督】
    矢田清巳(#7)
    和田圭一(#8)

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