NO.051
   春だ! フシギな目大集合!
 
 
 
   生物の「目」は、その生育環境によって千差万別 だが、なかでも水中で生活する生物の「目」は、人間からすれば不思議といわざるを得ない。
 いわゆる「魚眼レンズ」は、全方位の景色を見ることができるものであるが、「魚」の目もまた、あらゆる方向から光をとりこむことができる。一方、中央アメリカに住む「ヨツメウオ」という魚の目は上下に長く伸びているうえに、上部と下部で構造や役割が異なり、その名のとおり、目が4つあるように見える。上部で水上を、下部で水中を見られるようになっているが、光が空気中から入射する場合と水中から入射する場合で屈折率が異なるため、上部と下部でレンズの厚さが異なっているのだ。
 水陸の双方で生活する生物の場合、その両方に適応した「目」を持っている必要がある。例えばペンギンの場合は、水に入る時だけ「目」を覆う膜を持っており、いわば「水中メガネ」のような働きをしている。
 このほか、一見では魚だとわからない「モンハナシャコ」の目の映像や、魚の視力を推測する方法などを紹介する。
 
 
   
   
 
  清水邦一(姫路市立水族館)
海遊館
  http://www.kaiyukan.com/
東京水産大学海洋生産学科
 
 
   
   
 
 

4/7(土)

8:45~9:00
  テレビ和歌山(WTV) 4/14(土)
18:45~19:00
  びわ湖放送(BBC) 4/14(土)
18:45~19:00
  奈良テレビ(TVN) 4/14(土)
17:00~17:15
  福井テレビ(FTB) 4/16(月)
16:00~16:15
   
 
 
NO.052
   バナナでおいしい紙づくり
 
 
 
   産業の発展にともない、「紙」の需要も増大してきた。
 しかしながら、近年になって森林破壊が問題視されるようになった。そんな折、「バナナ」から作った紙を用いた絵本が登場したのである。
 バナナは「木」ではなく「草」であるため、成長が早いという利点がある。これまでは、果実を収穫した後の茎はそのまま捨てられていたが、これを製紙の材料に活かせれば環境保護に役立つことになる。そこで、草木パルプの普及活動の一環として、日本の和紙づくりの技術者がバナナの主産国へ招かれたのであった。また、材質についても、バナナの繊維は長いため、丈夫な紙を作るのに適している。
 バナナは熱帯地方で栽培されており、途上国への技術指導や雇用確保の側面もあり、一石二鳥ともいえる。この、現地での紙漉きの様子や、開発プロジェクトの取り組みについても紹介していく。
 
 
   
   
 
  森島紘史(名古屋市立大学教授)
学習研究社
市原智子(美濃和紙の里会館)
久山敦(咲くやこの花館)
 
 
   
   
 
 

4/14(土)

8:45~9:00
  テレビ和歌山(WTV) 4/21(土)
18:45~19:00
  びわ湖放送(BBC) 4/21(土)
18:45~19:00
  奈良テレビ(TVN) 4/21(土)
17:00~17:15
  福井テレビ(FTB) 4/23(月)
16:00~16:15
   
 
 
NO.053
   電子レンジで楽チン朝ごはん?!
 
 
 
   戦後の技術革新にともない、我々のライフスタイルもまた大きく変化してきた。食生活についても例外ではなく、特に「電子レンジ」は、いまや現代人にとって必要不可欠となった。
 カップ麺は「湯」を注いで待つのが、これまでの常識であった。しかし、電子レンジの普及率が9割を超えているのに対し、給湯ポットの普及率は4割前後にとどまっている。そこで今春あらたに登場したのが、水を注いで電子レンジで加熱するだけで食べられるカップ麺なのだ。調理中にふきこぼれたり、焦げ付いたりするのを防ぐほか、取り出す際にやけどしないようにする必要があるが、これらの課題を容器の形状や材質によって克服することに成功したのである。
 一方、電子レンジ自体の性能も日々進歩している。赤外線センサーで食材の各部の温度を判断することで、たとえば冷凍保存していたものと常温のものを同時に加熱しても、ムラなく仕上げることができるようになっているのだ。
 このほか、電子レンジの原理や、電子レンジで加熱するサーマルパッドなどを紹介する。
 
 
   
   
 
  松下電器産業
  http://www.national.co.jp/hhc/
  microwave_oven/

日清食品中央研究所
  http://www.nissinfoods.co.jp/
(株)エヌ・ジー・シー
(株)カメダ・メディカル・インターナショナル
小林製薬
ニチロ
ユニフーズ
 
 
   
   
 
 

4/21(土)

8:45~9:00
  テレビ和歌山(WTV) 4/28(土)
18:45~19:00
  びわ湖放送(BBC) 4/28(土)
18:45~19:00
  奈良テレビ(TVN) 4/28(土)
17:00~17:15
  福井テレビ(FTB) 4/30(月)
16:00~16:15
   
 
 
NO.054
   体にうれしい!?
 ビール酵母のヒミツ
 
 
 
   ビールは、我々にとって身近な飲料のひとつである。そのビールを製造する過程で使われている「ビール酵母」が健康に役立つとして、近年話題になっている。
 日本の主要なビールの場合、「ビール酵母」は発酵がある程度進んだ段階で除去されている。そして、そのほとんどは廃棄物となっていたわけである。とはいえ、昔からその効能に関する研究は進められており、戦前からビール酵母を用いた錠剤は販売されていた。「ビール酵母」の4割は食物繊維であり、ミネラルやアミノ酸も豊富なため、健康によい食品として近年になって再評価されるようになってきたのだ。
 さて、ビールの本場ドイツでは、「ビール酵母」が入ったままのビールが主流であるという。酵母が入ったままのビールは濁っているが、コクがあって美味といわれている。ただ、酵母の鮮度を保つためには5℃前後で保管する必要があるため、大量 流通は難しいのが実情である。とはいえ、近年になって酵母入りの地ビールも作られるようになっており、番組でも紹介する。
 
 
   
   
 
  アサヒビール薬品
  http://www1g.mesh.ne.jp/aby/
銀河高原ビール(株)
小泉武夫(東京農大教授)
堂島麦酒醸造所
 
 
   
   
 
 

4/28(土)

8:45~9:00
  テレビ和歌山(WTV) 5/5(土)
18:45~19:00
  びわ湖放送(BBC) 5/5(土)
18:45~19:00
  奈良テレビ(TVN) 5/5(土)
17:00~17:15
  福井テレビ(FTB) 5/7(月)
16:00~16:15
   
製作・著作