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大きなダムや橋を作るとき、大きなクレーンやショベルを使うよね。ところが、大阪狭山市にあるため池『狭山池』は、そんな機械がなかった7世紀に造られたんだ。今回は、昔の人がどうやって『狭山池』を造ったか調べてみよう。
-解説した内容- |
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(1) |
狭山池は約1,400年前に、『敷葉工法』とよばれる、当時の先端土木工法によって造られたという。『敷葉工法』とは、ウラジリカシなどの枝葉を敷いた上に土をかぶせ、踏み固めた後、枝葉を敷くことを繰り返すことで、強固な堤を造る方法である。
この工法は、枝葉ではなく布などを使うことで現在の土木にも活かされているのだ。 |
(2) |
狭山池が7世紀に造られたという証拠は大きく2つに分けられる。
ひとつは『古事記』や『日本書紀』に、『狭山池』に関する記述があること。
もうひとつは、池の水を流す管に使われている木の年輪を測定した結果、その木が西暦616年に伐採されたものであると判明したことである。 |
(3) |
過去の狭山池の改修工事には、歴史上の有名な人物が関わっているが、『平成の大改修』にはそうした人物は見当たらない。これは、科学技術の進歩によって、そうした作業を行ないやすくなったためである。 |
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