NO.080
   いい歯になろう!
 キシリトールパワー
 
 
 
   甘いけど、むし歯の原因にならないという『キシリトール』。ガムや歯みがき粉などに入っているらしいけど、どんな効果があるの?今回は、知ってるようで意外に知らない『キシリトール』のヒミツに迫るぞ!
解説した内容
 
 
(1) 『むし歯』とは、原因となる菌が糖分を『酸』に変えることによって歯が表面から徐々に溶けてしまう病気である。したがって、『糖』がなければむし歯にはなり得ないし、菌が存在しなければ、やはりむし歯にはならない。
その両方の意味において『歯みがき』は有効なむし歯予防法であるといえる。
(2) 『キシリトール』は、ほうれん草やイチゴなどにも含まれている天然甘味料である。
19世紀後半には既に発見され、20世紀半ばまでにはその有効性も確認されていた。
しかし、パルプ生産に使われる白樺の木の余剰分を用いた、工業的に効率よい精製方法が確立したのは1960年代になってからである。
(3) むし歯の原因菌はショ糖などと同じように『キシリトール』も食べるが、『キシリトール』を分解して活動エネルギーに利用することができない。
ゆえに、『キシリトール』を使えば、むし歯の原因菌を弱らせることになる。
また、『キシリトール』には、歯の再石灰化を助ける効果もあるといわれている。
 
 
   
 
 
   
   
 
  鈴木章(日本歯科大学助教授)
福田豊(ふくだ歯科)
大阪市立西天満小学校
 
 
   
   
 
 

11/3(土)

8:45~9:00
  テレビ和歌山(WTV) 11/10(土)
18:45~19:00
  びわ湖放送(BBC) 11/10(土)
18:45~19:00
  奈良テレビ(TVN) 11/10(土)
17:00~17:15
  福井テレビ(FTB) 11/12(月)
16:00~16:15
 
 
NO.081
   雲はどうしてできるの?
 
 
 
   秋といえば行楽シーズン。でも、とっても天気が変わりやすい季節でもあるよね。『さば雲』や『うろこ雲』など、いろんな雲が見られるけど、天気とどういう関係があるのかなぁ。今回は、『雲』について、いろいろ教えちゃうぞ!
-解説した内容
 
 
(1) 『雲』とは、地表から蒸発した水分が上空にのぼり、それによって気圧が下がったときに水滴や氷に変わったものが白く見えるものである。
この過程を模した実験を、簡単な道具で行なう事が可能である。
1. PETボトルに水を少し入れ、よく振る。→水蒸気の量を増やす
2. そのPETボトルに線香の煙を少し入れる。→雲の『種』を作る
3. もうひとつのPETボトルの口をあわせ、密閉する。
4. 片方のPETボトルを押して、すばやく緩める。→気圧を下げる
(2) 夏は日差しが強く、水分が激しく蒸発するため、強い上昇気流が生じ、高く大きな『入道雲』ができる。秋になると気温が下がるので、低い位置に雲ができにくくなる。また、秋には空気中のホコリが少ないため、青空高く、きれいな雲が広がるのだ。
 
 
   
 
 
   
   
 
大阪管区気象台天気相談所
  http://www.kishou.go.jp/field_offices/osaka/
osaka/osaka01.html

学習研究社
 
 
   
   
 
 

11/10(土)

8:45~9:00
  テレビ和歌山(WTV) 11/17(土)
18:45~19:00
  びわ湖放送(BBC) 11/17(土)
18:45~19:00
  奈良テレビ(TVN) 11/17(土)
17:00~17:15
  福井テレビ(FTB) 11/19(月)
16:00~16:15
 
 
 
NO.082
   大きな熱気球、なぜ飛ぶの?
 
 
 
   大空をゆったりと飛ぶ『熱気球』。先月は、ツバサによって空を飛ぶしくみを紹介したけど、それなら『熱気球』はツバサがないのに、どうして空を飛べるの?
今回は、『熱気球の飛ばし方』を紹介しちゃうぞ!
-解説した内容
 
 
(1) ガス風船の場合は、空気よりも軽い『ヘリウム』という気体を入れることで浮力を生じさせている。だが、熱気球の中に入っているのは、あくまで『空気』である。
空気は温めると膨張し、すなわち比重は小さくなる性質を持っているのだ。
実際に、空気を少し抜いたゴムボールを温めることで、空気が膨らむ様子を確認できる。
(2) 熱気球の大きさは、人間が乗る部分を含めると約22mにもなる。
空気を溜める部分はテトロンやナイロンなどを用い、薄く軽くなっているが、それでも3人乗りの熱気球の重量は約500kgにもなるのだ。
(3) もちろん、熱気球には翼がない。したがって、その進行は風まかせとなる。
熱気球を目的地へと運ぶには、その周辺の気象条件を把握し、浮力を調整して、よい風が吹いている高さに合わせなくてはいけない。
 
 
   
 
 
   
   
 
  日本気球連盟
  http://www02.so-net.ne.jp/~balloon/
奈良気球クラブ
 
 
   
   
 
 

11/17(土)

8:45~9:00
  テレビ和歌山(WTV) 11/24(土)
18:45~19:00
  びわ湖放送(BBC) 11/24(土)
18:45~19:00
  奈良テレビ(TVN) 11/24(土)
17:00~17:15
  福井テレビ(FTB) 11/26(月)
16:00~16:15
 
 
 
NO.083
   冬眠する動物たち
 
 
 
   寒くなると、外に出るのがツラくなるけど、服を着ない動物たちは生きられるのかなぁ?カエルは冬眠する、ってよく聞くけど、他にも冬眠する動物はいるのかなぁ?今回は『冬眠』について探ってみたよ!
-解説した内容
 
 
(1) 外気にあわせて体温が変化する動物を『変温動物』、体温を一定に保つ能力を持つ動物を『恒温動物』という。現存する動物では、哺乳類と鳥類は『恒温動物』、それ以外は『変温動物』である。カエルやヘビをはじめ、大半の変温動物は『冬眠』するが、シマリスなどのように『冬眠』する恒温動物もいる。
(2) シマリスは、冬眠中には体温を5℃程度まで下げてしまうが、それでも生きていける。
このとき、心拍数は通常時の1/50、エネルギーの消費も極小となっており、1週間に1度、少しだけエサを食べるために目を覚ますのだ。
(3) シマリスは、土に穴を掘って、その中で冬眠する。冬眠中には、地上へ通じるトンネルは塞がれており、外敵に見つからないようになっている。また、寝床の下方に副トンネルを作って、そこに排泄物などを入れるようになっている。
(4) 動物園では、冬になっても餌が十分に与えられるうえ、温度管理まで為されるため、動物たちは冬眠をする必要がない。
 
 
   
 
 
   
   
 
  近藤宣昭(三菱化学生命科学研究所)
  http://www.m-kagaku.co.jp/aboutmcc/RD/relation/life.htm
神戸市立王子動物園
  http://www.jin.ne.jp/kobe/ojizoo/
 
 
   
   
 
 

11/24(土)

8:45~9:00
  テレビ和歌山(WTV) 12/1(土)
18:45~19:00
  びわ湖放送(BBC) 12/1(土)
18:45~19:00
  奈良テレビ(TVN) 12/1(土)
17:00~17:15
  福井テレビ(FTB) 12/3(月)
16:00~16:15
   
製作・著作