|
みんな、キリンさんは好きかな? とっても長い首のしくみや使い方を教えちゃうから、ゾウさんのほうが好きな人も、今回は必見だぞ!
-Qっとくんが理解したこと- |
|
|
(1) |
キリンは、シカや牛の仲間だけど、馬はこの仲間に入らない。
キリンや牛は『偶蹄目(ぐうていもく)』、つまり『蹄(ひづめ)』が2つに割れている動物で、他にブタや羊、ラクダなどがこの仲間だ。
でも、馬は、蹄の先が分かれていない『奇蹄目(きていもく)』になるのだ。
また、キリンや牛は、胃の中に入れた草を口に戻してかむ(これを『反芻(はんすう)』という)けど、馬は反芻をしない、という違いもある。 |
(2) |
キリンは草原で活動しているが、地面の草を食べる動物はたくさんいる。
首が長ければ、他の動物が食べられない葉や果実を食べることができる。
だから、時代とともに首が長くなってきたのだ。キリンの血圧は高く、さらに『ワンダーネット』という、血が逆流するのを防ぐ器官があるので、首を上げ下げしても大丈夫なのだ。また、キリンの首はたいへん強く、肉食動物と、あるいはキリンのオスどうしで戦うときの武器にもなるのだ。 |
(3) |
キリンの赤ちゃんは、生まれた直後で180cm、70kgもあり、生まれてわずか40分後には立てるようになるのだ。また、キリンには、生まれたときからツノが生えているが、これは他の動物のツノとは異なり、骨が伸びたもので、皮でおおわれ、神経も通っているのだ。 |
|
|
|
-プラスあるふぁ- |
|
|
 |
キリンの首が長くなった理由を説明する『進化論』には、かつて2つの説があった。 |
|
1. |
ラマルクの環境適応説
キリンの祖先は首が短かったが、木の葉を食べるためにいつも首を伸ばしていた。
その子孫は少し長い首をもつようになり、やはり、木の葉を食べるためにいつも首を伸ばしていた。
このように首を伸ばし続けているうちに、何代も何代もかけて、今のキリンのように首が長くなった。 |
2. |
ダーウィンの自然淘汰説
キリンの祖先には、首の長いのや短いのがいた。
首の短いキリンより、首が長いキリンの方が、木の葉を食べるのにも、敵を見つけるのにも都合がよかった。
そのうちに首の長いキリンだけが競争に勝ち、生き残った。 |
|
|
現在では、ラマルクの説は否定され、ダーウィンの自然淘汰説を中心に、突然変異などを加えた進化説が正しいとされている。 |
|
|
|
|
|