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むかしから、『月』は人間の生活と深くかかわっているけど、まだまだよくわかっていないことが、いっぱいあるんだ。
今回は、『月』についてもっとくわしく知る試みを紹介するよ!
-Qっとくんが理解したこと- |
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(1) |
月は、地球のまわりを回る『衛星(えいせい)』で、光って見えるのは太陽の光を反射しているからだ。直径は地球の約1/4で、引力は地球の約1/6、地球から約38万km離れたところを回っている。
月の満ち欠けは29.5日周期で繰り返し、表面の温度は-170℃~+110℃まで変化するのだ。 |
(2) |
月の起源については、次の4つの説がある。
1. |
捕獲(ほかく)説
地球とはまったく別の場所で誕生した月が、地球に捉えられたという説。 |
2. |
分裂(ぶんれつ)説
地球の自転によって、地球の一部が飛び出して月になったという説。 |
3. |
双子集積(ふたごしゅうせき)説
地球と月は、近いところでそれぞれ独立に作られたという説。 |
4. |
巨大衝突(きょだいしょうとつ)説
地球に、火星くらいの天体が衝突し、その衝撃(しょうげき)で飛び散った破片が集まって月になったという説。 |
現在では、巨大衝突説が最も有力といわれているが、月の状態をさらに詳しく調べなければ、これらの説が正しいかどうか、わからないのだ。
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(3) |
『ルナA計画』と『セレーネ計画』は、ともに日本の月探査(たんさ)計画である。
『ルナA計画』は、月にセンサーを突き立て、内部の状態を調べるものだ。
一方、『セレーネ計画』は、月の周りを回る人工衛星を打ち上げ、月の表面のより細かい地図を作る計画だ。月の内部を知れば、月がどのようにして誕生したかを知ることができ、表面を詳しく調べれば、現在までに月がどのように変化してきたかを知ることができるのだ。また、月を知ることは、地球の形成について考察する材料を得ることにもつながるのだ。 |
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-プラスあるふぁ- |
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月探査にはさまざまな意義があるが、特に以下の点には注目したい。 |
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1. |
宇宙観測基地としての月
空気のない『月』は、宇宙観測基地としては絶好といえる。
もし、月に望遠鏡を設置することができれば、『ハッブル望遠鏡』以上の成果が挙げられると考えられている。 |
2. |
ロケット発射基地としての月
地球よりも引力の小さい『月』を発射基地とすれば、これまでよりも大きなロケットを、より少ない燃料で打ち上げられる可能性がある。
たとえば、火星への有人飛行に関しても、まず『月』へ立ち寄ってから火星へ向かう、といった方法が考えられる。 |
3. |
天然の『宇宙ステーション』としての月
例えば、大気がない条件で長期間生活するためにはどんな用意が必要か、などの研究、訓練に『月』を利用する、ということも考えられる。
ただし、地球-月を往復する、再利用可能な宇宙船の実用化が前提条件である。 |
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