NO.123
   知ってる?アーモンドパワー
 
 
 
   菓子などでおなじみの『アーモンド』。今回は、カリフォルニアでの収穫の様子や、アーモンドに秘められたすっごいパワーなどについて紹介するよ!
-Qっとくんが理解したこと
 
 
(1) アーモンドの栽培は約4000年前に始まったと考えられている。
アジア西南部で栽培されていたアーモンドは、シルクロードを経て地中海沿岸に広がり、18世紀にカリフォルニアに持ち込まれた。
現在では世界のアーモンドの約80%がカリフォルニアで作られている。
アーモンドの栽培に向いている気候は、夏に雨が少ない『地中海性気候』であり、日本のような夏に雨が多いところでは、実がくさってしまうのだ。
(2) アーモンドは『バラ科サクラ属』の植物で、モモやウメの仲間だ。
ふだん食べているのは、カラの中の『仁(じん)』とよばれる部分、つまりタネの中を食べているわけだ。アーモンドは春に花を咲かせるが、その花はサクラとよく似ている。夏になると実がなるけど、自然には落ちてこないので、大きな機械で木を揺すって『アーモンドの雨』を降らせるのだ。
(3) アーモンドは『栄養カプセル』とよばれるほど、栄養が豊富なのだ。
カロリーが高く、ビタミンやミネラルも多く含まれているが、特徴的なのは『ビタミンE』と『マグネシウム』が多いことだ。『マグネシウム』は『カルシウム』とともに骨を丈夫にするために欠かせないものだが、アーモンドにはその両方がたっぷり含まれている。また、『ビタミンE』は体の老化を防ぐ働きがあるが、『ビタミンC』を多く含む野菜といっしょに摂ると、より効果的だ。
 
  -プラスあるふぁ-  
 
アーモンドには『スウィートアーモンド』と『ビターアーモンド』の2種類があるが、食用として出回っているのは、すべて『スウィートアーモンド』のほうである。
『ビターアーモンド』については、体内で青酸に変わる『アミグダリン』という物質を多く含んでいるため、輸入が制限されており、食用には使えない。
 
 
   
 
 
   
   
  カリフォルニア・アーモンド協会  
   
   
 
 

9/7(土)

9:45~10:00
  テレビ和歌山(WTV) 9/14(土)
18:45~19:00
  びわ湖放送(BBC) 9/14(土)
18:45~19:00
  奈良テレビ(TVN) 9/14(土)
17:00~17:15
  福井テレビ(FTB) 9/16(月)
16:00~ 16:15
   
 
NO.124
   月を探検!
 
 
 
   むかしから、『月』は人間の生活と深くかかわっているけど、まだまだよくわかっていないことが、いっぱいあるんだ。
今回は、『月』についてもっとくわしく知る試みを紹介するよ!
-Qっとくんが理解したこと
 
 
(1) 月は、地球のまわりを回る『衛星(えいせい)』で、光って見えるのは太陽の光を反射しているからだ。直径は地球の約1/4で、引力は地球の約1/6、地球から約38万km離れたところを回っている。
月の満ち欠けは29.5日周期で繰り返し、表面の温度は-170℃~+110℃まで変化するのだ。
(2) 月の起源については、次の4つの説がある。
1. 捕獲(ほかく)説
地球とはまったく別の場所で誕生した月が、地球に捉えられたという説。
2. 分裂(ぶんれつ)説
地球の自転によって、地球の一部が飛び出して月になったという説。
3. 双子集積(ふたごしゅうせき)説
地球と月は、近いところでそれぞれ独立に作られたという説。
4. 巨大衝突(きょだいしょうとつ)説
地球に、火星くらいの天体が衝突し、その衝撃(しょうげき)で飛び散った破片が集まって月になったという説。
現在では、巨大衝突説が最も有力といわれているが、月の状態をさらに詳しく調べなければ、これらの説が正しいかどうか、わからないのだ。
(3) 『ルナA計画』と『セレーネ計画』は、ともに日本の月探査(たんさ)計画である。
『ルナA計画』は、月にセンサーを突き立て、内部の状態を調べるものだ。
一方、『セレーネ計画』は、月の周りを回る人工衛星を打ち上げ、月の表面のより細かい地図を作る計画だ。月の内部を知れば、月がどのようにして誕生したかを知ることができ、表面を詳しく調べれば、現在までに月がどのように変化してきたかを知ることができるのだ。また、月を知ることは、地球の形成について考察する材料を得ることにもつながるのだ。
 
  -プラスあるふぁ-  
 
月探査にはさまざまな意義があるが、特に以下の点には注目したい。
 
1. 宇宙観測基地としての月
空気のない『月』は、宇宙観測基地としては絶好といえる。
もし、月に望遠鏡を設置することができれば、『ハッブル望遠鏡』以上の成果が挙げられると考えられている。
2. ロケット発射基地としての月
地球よりも引力の小さい『月』を発射基地とすれば、これまでよりも大きなロケットを、より少ない燃料で打ち上げられる可能性がある。
たとえば、火星への有人飛行に関しても、まず『月』へ立ち寄ってから火星へ向かう、といった方法が考えられる。
3. 天然の『宇宙ステーション』としての月
例えば、大気がない条件で長期間生活するためにはどんな用意が必要か、などの研究、訓練に『月』を利用する、ということも考えられる。
ただし、地球-月を往復する、再利用可能な宇宙船の実用化が前提条件である。
 
 
   
 
 
   
   
  水谷仁(宇宙科学研究所)
  http://www.isas.ac.jp/j/index.shtml
 
   
   
 
 

9/14(土)

9:45~10:00
  テレビ和歌山(WTV) 9/21(土)
18:45~19:00
  びわ湖放送(BBC) 9/21(土)
18:45~19:00
  奈良テレビ(TVN) 9/21(土)
17:00~17:15
  福井テレビ(FTB) 9/23(月)
16:00~ 16:15
   
 
NO.125
   イスは友だち!
 
 
 
   みんなは、1日に何時間くらい『いす』にすわってるのかな?
番組をみて、身近なところにある『いす』のことを、もっとよく知ろう!
Qっとくんが理解したこと
 
 
(1) 人間の体は、長時間立っていられるように、背骨がS字に曲がっている。
ところが、イスにすわると、骨盤(こつばん)がかたむくことで、背骨は前かがみに曲がったアーチ型になり、腰への負担はかえって大きくなってしまうのだ。
イスにすわった時の腰への負担は、立っている時の1.5倍になるのだ。
(2) 机で仕事や勉強をする場合、机の高さとイスの高さの差は、身長のおよそ1/6程度がちょうどよい。この間隔がせますぎると、前かがみの姿勢になってしまい、逆に広すぎると、後ろにもたれた姿勢になりがちだ。
また、イスが低すぎるとヒザが曲がって窮屈(きゅうくつ)になり、イスが高すぎると、足が床から浮いてしまい、腿(もも)に負担がかかってしまう。
(3) 体に合うイスを選ぶには、まず深く座り、背もたれが腰を支えるようにすることだ。
座面が大きすぎると、深く腰をかけることができずに、後ろにもたれるような姿勢になってしまうのだ。
 
  -プラスあるふぁ-  
 
日本で、椅子が日常生活に深く関わるようになったのは、高度成長期以降のことである。
そして、椅子が原因の腰痛や、長時間同じ姿勢でいることによる、いわゆる『エコノミークラス症候群』などが問題となったのは、ごく最近のことだ。
その意味で、『体に合った椅子』の研究はまだ始まったばかりといえるだろう。
 
 
   
 
 
   
   
  二葉家具
  http://www.futabakagu.com/
 
   
   
 
 

9/21(土)

9:45~10:00
  テレビ和歌山(WTV) 9/28(土)
18:45~19:00
  びわ湖放送(BBC) 9/28(土)
18:45~19:00
  奈良テレビ(TVN) 9/28(土)
17:00~17:15
  福井テレビ(FTB) 9/30(月)
16:00~ 16:15
   
製作・著作