NO.130
   映像監督になろう!
 
 
 
   現実にはない世界を表現できる『CG』。みんな、一度は見たことあるよね。
でも、今回紹介するのは、こどもたち自身がストーリーを考え、映像にしたものなのだ!
-Qっとくんが理解したこと
 
 
(1) 映像(えいぞう)作品をつくるためには、何よりもまず『つくりたい映像を思い浮かべる』ことが大切だ。
そして、イメージやストーリーが頭の中で固まったら、それを仲間に伝え、協力してもらう必要がある。
番組で紹介した、こどもたちの作品づくりにおいても、こどもたちは、技術を持ったスタッフたちにイメージを伝えることから始まっている。
(2) ストーリーが決まったら、次は『絵コンテ』。どのシーンの、どのような風景の中で、どのようなキャラクターが登場し、どんな動きをするのか。
そうしたことが、絵コンテによって決まるのだ。
そして、絵コンテに描かれた世界を映像にするために、『ジオラマ』とよばれるセットを作ることになる。こどもたちは、紙などで『ジオラマ』を作り、デジカムで撮影(さつえい)を行ない、ノートパソコンで編集(へんしゅう)をすることで、自分の思い描く世界をCG化することに成功しているのだ。
(3) CGを使うと、ふだんは見ることのできない、こどもたちの『想像の世界』を映像として見せることができる。今回のCG教室でも、宇宙船での戦いや海原を越えての冒険など、こどもたち個々の自由な発想が存分に活かされている。
 
  -プラスあるふぁ-  
 
今回、CG教室に参加したこどもたちの中には、学校での図画の成績が悪くて悩んでいた子もいた。しかし、彼が自分の思い描く世界を映像化した作品はたいへん魅力的なものであり、これによって彼自身も自信を取り戻したのであった。
そもそも、興行寺の荒川住職が15年前にCG教室を始めた目的が『個性のあるこどもを育てる』ことなのであった。
 
 
   
 
 
   
   
  興行寺(福井県)
イメージファクトリー
CIMA
 
   
   
 
 

11/2(土)

9:30~9:45
  テレビ和歌山(WTV) 11/9(土)
18:45~19:00
  びわ湖放送(BBC) 11/9(土)
18:45~19:00
  奈良テレビ(TVN) 11/9(土)
17:00~17:15
  福井テレビ(FTB) 11/11(月)
16:00~ 16:15
   
 
NO.131
   犬の気持ち
 
 
 
   ペットとして最も人気のある動物といえば、やっぱり『犬』だよね!
この番組をみると、犬の気持ちがもっとよく分かるようになるよ!
-Qっとくんが理解したこと
 
 
(1) 犬の気持ちを知るためには、まず『しっぽ』に注目することだ。
うれしい時には『しっぽ』を上に立てて大きく振る。
『しっぽ』を股(また)の間にはさんでいる時は、怖がっているのだ。
また、『耳』もよく感情を表わしている。犬は、緊張すると耳を立てるのだ。
耳を後ろに倒しているのは、怖がっていることの表れなのだ。
(2) 犬は、犬どうしであっても、人間に対しても、上下関係にもとづいて行動する。
『マウンティング』とよばれる、相手の上に乗る行動は、自分のほうが上位であることを示すためのポーズである。おなかを見せるのは『言うことをきく』意思の表れだ。人間に対してエサをねだる犬は、かわいらしく見えるが、実は『人間に対して命令している』つもりなのだ。
(3) 犬のしつけで最も大切なのは、『待て』を教えることである。
『お手』『お座り』なども、単なる芸としてではなく、人間の命令を聞く訓練(くんれん)として教えることが大切だ。犬をしかる時には、口をつかんでひっくり返すのが効果的で、決してたたいてはいけない。
そして、目を見て低い声で言い聞かせることだ。
 
  -プラスあるふぁ-  
 
犬の祖先はオオカミであり、野生の犬は群れを成して狩りを行なう。
そのためには上下関係と役割分担が不可欠であり、その習性が人間にとっても有用であったことから、犬は約1万5千年前から人間と深く関わるようになったのだ。その中において、目的に応じた 能力が伸ばされ、犬は現在のように多様化してきたのである。
 
 
   
 
 
   
   
  有馬わんだガーデン
  http://www.wandagarden.com/
 
   
   
 
 

11/9(土)

9:30~9:45
  テレビ和歌山(WTV) 11/16(土)
18:45~19:00
  びわ湖放送(BBC) 11/16(土)
18:45~19:00
  奈良テレビ(TVN) 11/16(土)
17:00~17:15
  福井テレビ(FTB) 11/18(月)
16:00~ 16:15
   
 
NO.132
   マングローブってなぁに?
 
 
 
   地球環境を守ろう、という掛け声とともに、最近よく話題になる『マングローブ』。
でも、いったいどんな植物なのかなぁ? 今回は『マングローブ』のヒミツにせまるよ!
-Qっとくんが理解したこと
 
 
(1) 『マングローブ』とは、『海水と真水が交わるところ(汽水域)に育つ植物』を ひとまとめにしたものである。ふつうの植物は、塩水によって枯れてしまうが、『マングローブ』は、根で塩分を濾過(ろか)したり、吸い上げた塩分を葉にためて落としたりすることで、塩水でも育つことができるのだ。
『マングローブ』は、冬でも暖かいところにしかなく、日本では鹿児島県の一部と沖縄県でしか育つことができないのだ。
(2) 『マングローブ』が生息する場所は、泥が多くなっている。泥の中に根付くために、タコの足のように何本も根が出ており、さらに、根でも光合成を行なう種類もあるのだ。
また、『マングローブ』の種は、木の上にある状態で芽と根を出し、それから泥の上に落ちることで、たとえ川に流されても、たどり着いた先で成長できるようになっているのだ。
(3) 『マングローブ』は、根で泥を食い止めているので、海岸の侵食(しんしょく)を防ぐ効果がある。また、根の隙間(すきま)に小さな生き物がかくれることもできる。
しかし、『マングローブ』が近年注目されている最大の理由は、『地球温暖化の防止』効果である。他の植物が生きられない場所に根付き、光合成を行なう『マングローブ』の林を復活させることで、少しでも二酸化炭素の量を減らそうという試みが、ようやく行なわれるようになったのだ。
 
  -プラスあるふぁ-  
 
東南アジアでは、人口増にともない、多くのマングローブ林がエビの養殖場へと姿を変えてしまった。近年になって、環境の価値を経済価値に置き換える考えが広まり、エビの養殖場を造るよりもマングローブ林を残すほうが資産価値が高くなるという試算結果も報告されるようになった。
しかし、こうした考えを現地の人に認めさせ、実行するためには、先進国の努力こそが不可欠である。
 
 
   
 
 
   
   
  関西電力総合技術研究所
  http://www.kepco.co.jp/rd/soken/files/labs/kankyo-gi.htm
沖縄県東村役場企画観光課
 
   
   
 
 

11/16(土)

9:30~9:45
  テレビ和歌山(WTV) 11/23(土)
18:45~19:00
  びわ湖放送(BBC) 11/23(土)
18:45~19:00
  奈良テレビ(TVN) 11/23(土)
17:00~17:15
  福井テレビ(FTB) 11/25(月)
16:00~ 16:15
   
 
NO.133
   ミラクルマジック!
 
 
 
   観客を楽しませる『マジック』にもいろいろあるけれど、ここでは『Qっと!サイエンス』ならではの『科学マジック』を紹介するよ!
-Qっとくんが理解したこと
 
 
(1) 火をつけたマッチを牛乳ビンに入れ、その上に卵を置いた。
すると、卵はたちまちビンの中に吸い込まれたのである。
マッチがもえることでビンの中の空気が追い出され、真空状態になったために、こうしたことが起きたのだ。
(2) 水を入れたPETボトルの中で浮き沈みする、しょうゆさしの『浮沈子(ふちんし)』。
まず、しょうゆさしに重りとして『ナット』を取り付ける。
これを、水を満たしたPETボトルに入れて、フタを閉めれば完成だ。
ボトルを握るとしょうゆさしは沈み、放すと浮くのだ。
外からの圧力によってしょうゆさしに水が入り、しょうゆさしの浮こうとする力(浮力)が少なくなることで、沈むのである。
(3) 裏から見ると同じように見える6枚のカード。このうち、表の絵柄が異なるものが2枚あり、それを当てるマジック。実は、このカードは『偏光板(へんこうばん)』 を用いており、偏光レンズを使って見ると、絵柄の異なる2枚がわかるようになっていたのだ。では、『偏光板』っていったい何なのか。
光は波の性質を持っており、ふつうはさまざまな方向に波打っている。
偏光板は、特定の向きに波打った光だけを通すようになっており、2枚の偏光板を同じ向きに重ねると、特定の向きに波打った光は通るが、そこから1枚の偏光板を90度回すと、光はまったく通らなくなるのだ。
 
  -プラスあるふぁ-  
 
今回取材した『科学マジック』では、単に科学的な解説をするだけではなく、間に『科学マジック』にみせかけた単純なしかけ(磁石で浮沈子をボトルの底にくっつけるなど)のショーを混ぜたりして、こどもたちを楽しませていた。
そもそも、この『科学マジック』を行なっている目的は、こどもたちに科学への興味を持ってもらうためであるが、そのためには何よりもまず『楽しい』と感じさせることが大切なのだ。
 
 
   
 
 
   
   
  海老崎功(京都青少年科学センター)
  http://web.kyoto-inet.or.jp/people/ebisan/
科学・工作の学習塾『ななつぼし』
  http://hb6.seikyou.ne.jp/home/nanatsuboshi/
 
   
   
 
 

11/23(土)

9:30~9:45
  テレビ和歌山(WTV) 11/30(土)
18:45~19:00
  びわ湖放送(BBC) 11/30(土)
18:45~19:00
  奈良テレビ(TVN) 11/30(土)
17:00~17:15
  福井テレビ(FTB) 12/2(月)
16:00~ 16:15
   
 
NO.134
   城を探検!
 
 
 
   大阪のシンボルとして親しまれている『大阪城』。でも、機械のない時代にどうやって大きな石を運んだり、石垣を高く積み上げたりしたのだろう?
今回は、知ってるようで知らない『大阪城』のヒミツに迫るよ!
-Qっとくんが理解したこと
 
 
(1) 石垣に使われる石は、節目(ふしめ)という割れやすい部分に穴を開け、そこに矢を打ち込むことで切り出し、形を整えられたのだ。
大阪城に使われている石は、表面に見えているものだけでも50万個ほどあるが、その多くは瀬戸内海地方から運ばれている。人間が担げないような大きな石は、丸太を下に入れ、大勢の人で引っ張って運んだのである。
(2) 機械のない時代に、高さ25mもの石垣をどのようにして積み上げたのか。
石を積んだら同じ高さまで坂道を作る。そして坂を登ってまた石を積む。
この繰り返しで石を積み上げたわけだが、石垣の内側に作られた坂は、完成後に取り除かなくてもよいのである。
(3) 石垣が反り返っているのは、単に登りにくくするためだけではない。
上からの重力によって、外へくずれようとする力が働くが、石垣が内側へ反り返っていることによって、その力にたえることができるのだ。
また、角の部分は、石が互い違いになるように積み上げられている。
この『算木積み(さんぎつみ)』という積み方をすることで、横から力が加わっても簡単にはくずれないようになっているのだ。
 
  -プラスあるふぁ-  
 
石垣の積み方や、石の形なども、時代とともに発展している。大阪城の場合、第三期工事で積まれた南外堀の石垣と、その他の第一期工事で積まれた石垣を見比べれば違いがわかる。そもそも戦国時代よりも前は、石垣ではなく土を積み上げただけの城が主流であり、瀬戸内海から遠かった東日本では、西日本よりも石垣の普及が遅れていたと考えられている。
 
 
   
 
 
   
   
  大阪城天守閣
  http://www.museum.or.jp/osakajo/
 
   
   
 
 

11/30(土)

9:30~9:45
  テレビ和歌山(WTV) 12/7(土)
18:45~19:00
  びわ湖放送(BBC) 12/7(土)
18:45~19:00
  奈良テレビ(TVN) 12/7(土)
17:00~17:15
  福井テレビ(FTB) 12/9(月)
16:00~ 16:15
   
製作・著作