NO.135
   ダイバー・アザラシ
 
 
 
   今年の夏、みんなの注目を集めた『タマちゃん』。
でも、アザラシは本来、どんな生活をしているのだろうか?
今回は、丸々としてカワイイ『アザラシ』のヒミツに迫るよ!
-Qっとくんが理解したこと
 
 
(1) 『アザラシ』は海で生活する哺乳類(ほにゅうるい)で、クマなどと同じ祖先から水中での生活に適応するように進化した動物なのだ。
一見『アシカ』とよく似ているが、次のようなちがいがある。
『アシカ』の耳は外からはっきりとわかるが、『アザラシ』の耳は外からは見えにくくなっている。
『アシカ』は後脚を体の下に持っていき、陸の上を4本の脚で歩くが、『アザラシ』は後脚を伸ばしたまま、はうようにして陸上を進む。
(2) 『アザラシ』は肺(はい)で呼吸するが、水の中に20分以上もぐることもある。
『アザラシ』は血液の中に、人間の3倍もの酸素(さんそ)を取り込むことができるのだ。『アザラシ』は水中にもぐってエサをさがすが、このとき、ヒゲで魚の動きを感じることで、遠くが見えにくい水中でもうまくエサをとることができるのだ。
(3) ほとんどの『アザラシ』は、寒いところで生活している。フサフサの毛は確かに暖かそうだが、水にもぐった時にはむしろ『脂肪(しぼう)』のほうが役に立っている。『アザラシ』の皮膚(ひふ)の下には分厚い脂肪がついており、体脂肪率はなんと50%だという。
 
  -プラスあるふぁ-  
 
『タマちゃん』によって注目されるようになったアザラシだが、日本近海では5種類のアザラシを見ることができる。このうち、『ゼニガタアザラシ』は知床周辺に定着しているが、絶滅の危機にある。しかし、こうしたアザラシの生態についての本格的な研究は、日本ではようやく始まったばかりなのだ。
これは、ヨーロッパなどとは異なり、日本ではアザラシが『海産資源』とは見なされなかったことが一因と考えられる。
 
 
   
 
 
   
   
  鳥羽水族館
  http://www.aquarium.co.jp/index2.html
 
   
   
 
 

12/7(土)

9:30~9:45
  テレビ和歌山(WTV) 12/14(土)
18:45~19:00
  びわ湖放送(BBC) 12/14(土)
18:45~19:00
  奈良テレビ(TVN) 12/14(土)
17:00~17:15
  福井テレビ(FTB) 12/16(月)
16:00~ 16:15
   
 
NO.136
   ポカポカパワー!
 
 
 
   寒い冬、「1秒でも長くふとんにもぐっていたい」という人も多いだろう。
でも、この番組を観て、朝から体ポカポカ、元気になろう!
-Qっとくんが理解したこと
 
 
(1) 寒い冬の朝、体温を上げるためには朝食が欠かせない。しかし、食べものには効果的に体温を上げるものと、逆に体温を下げてしまうものがある。
『野菜スープ』は、温かくて栄養満点だが、大根やニンジンなどの『根菜類(こんさいるい)』を使うとさらに効果的である。
一方、果物は体温を下げてしまうので、調理や組み合わせなどの工夫が必要だ。
特に、バナナには『カリウム』が多く含まれており、体温を下げる働きが強い。
(2) 冬が旬の野菜を使い、冬においしい『鍋(なべ)料理』を食べれば体が温まるが、調味料の使い方で、その効果を増すことができる。
特に『とうがらし』に含まれる、辛さのもと『カプサイシン』には、脂肪(しぼう)を燃やし、体を温める働きが強い。
ほかに、『にんにく』『しょうが』などにも体を温める働きがある。
(3) 熱いふろに短い時間入るよりも、ぬるめの湯に長時間つかっているほうが体温が下がりにくい。長い時間入っていることで、体のしんまで温まるわけだ。
また、『しょうが』や『ゆず』などを湯の中に入れると、より体が温まるのだ。
 
  -プラスあるふぁ-  
 
季節や状況によって、体を温める食べ物と冷やす食べ物を使い分けることが大切である。その際、食べ物だけでなく、飲み物についても留意する必要がある。
番組で紹介できなかったが、次のような『温める飲み物』『冷やす飲み物』がある。
  『紅茶』は体を温め、『麦茶』は体を冷やす。『紅茶』に含まれる『タンニン』『カフェイン』および『ポリフェノール』は、いずれも体温を上げる働きがあると考えられている。ただし、『カルダモンティー』など、体温を下げるものもあるので注意。
『麦茶』には『カフェイン』が少なく、『カリウム』が豊富なので、体温を下げる働きがある。
 
 
   
 
 
   
   
  成康キムチ
  http://www.nariyasu.com/
 
   
   
 
 

12/14(土)

9:30~9:45
  テレビ和歌山(WTV) 12/21(土)
18:45~19:00
  びわ湖放送(BBC) 12/21(土)
18:45~19:00
  奈良テレビ(TVN) 12/21(土)
17:00~17:15
  福井テレビ(FTB) 12/23(月)
16:00~ 16:15
   
 
NO.137
   地球誕生
 
 
 
   私たち人類をはじめ、さまざまな生物がすむ『地球』。
このすばらしい惑星は、いったいどのようにして創られたのだろうか。
そんな『地球の誕生』に関する不思議を、解説しちゃうぞ!
-Qっとくんが理解したこと
 
 
(1) 地球は、およそ46億年前に誕生した。もう少しこまかくいえば、地球の『材料』が太陽系の誕生とともに作られたのが46億年前であり、『地球』という1個の天体として固まるまでに、それから1億年ほどかかったと考えられている。このような『いつ誕生したか』を知るには、 隕石(いんせき)を調べる必要がある。小惑星帯(しょうわくせいたい)から飛んできた隕石は、地球とほぼ同時に作られ、その状態を保っている。
したがって、『放射性元素(ほうしゃせいげんそ)』という、時間とともに減っていく物質が隕石の中にどれだけ残っているかを調べれば、その隕石がいつ作られたか、つまり隕石と同時に作られた地球の誕生した時期がわかるのだ。
(2) 『超新星爆発(ちょうしんせいばくはつ)』は、星の最期であると同時に新たな星の誕生へ向けての第一歩でもある。『超新星爆発』によって、さまざまな元素がばらまかれ、ガスの雲が形成されるが、ところどころでガスが集まり、『微惑星(びわくせい)』という『石のかたまり』がたくさんできたのだ。この『微惑星』どうしがぶつかり合い、しだいに大きくなって、熱い『原始地球』というものになった。『原始地球』はマグマの集まりであったが、重い『鉄』などは沈んで『核(かく)』となり、表面は冷えて『地殻(ちかく)』となり、現在のような『地球』ができあがったのだ。
(3) 地球が他の惑星、たとえば『金星』や『火星』などと異なるのは、陸と海があり、場所ごとに環境が異なるという『多様性』である。
こうした『多様性』があるからこそ、気候のバランスを保て、さまざまな種類の生物が存在できるのだ。
 
  -プラスあるふぁ-  
 
宇宙に数多ある惑星の多くは、太陽系の惑星と同じような過程を経て作られたと考えられる。したがって、地球と同じような環境を持ち、生命活動のある惑星は少なからず存在すると推測されている。
生命存続のための条件は多数あるが、そのいくつかを以下に挙げる。
  恒星からの距離が近すぎると、金星のような『二酸化炭素に包まれた熱い星』になる。遠すぎると『凍りついた星』になると考えられるが、その距離の許容範囲は案外広く、火星でも(距離的には)生命は存続し得るという。
  惑星が小さすぎると、引力および地磁気が弱く、生命存続のために必要な 大気が残らない。大気は放射線の影響を軽減するために不可欠である。
火星についても、距離ではなく大きさが不適当だったという見方がある。
 
 
   
 
 
   
   
  松井孝典(東京大学地球惑星科学教授)
  http://ns.gaea.k.u-tokyo.ac.jp/%7Ematsui-lab/
イメージファクトリー
NASA
  http://www.nasa.gov/
国立科学博物館
  http://www.kahaku.go.jp/
 
   
   
 
 

12/21(土)

9:30~9:45
  テレビ和歌山(WTV) 12/31(火)
15:00~15:15
  びわ湖放送(BBC) 12/28(土)
18:45~19:00
  奈良テレビ(TVN) 12/28(土)
17:00~17:15
  福井テレビ(FTB) 12/30(月)
17:00~ 17:15
   
製作・著作