NO.192
   クンクン! 犬のおまわりさん
 
 
 
  行方不明者を探したり、犯人を追跡したりする警察犬。どうしてそんなことができるのだろう?
今回は警察犬の能力の秘密に迫るよ!
-Qっとくんが理解したこと
 
 
(1) 警察犬は、行方不明になった人を捜したり、麻薬を発見したりするなど、警察活動に協力できるように訓練された犬である。
だが、どんな犬でも警察犬になれるわけではない。日本警察犬協会が認めている犬は、ジャーマン・シェパード、ゴールデン・レトリバーなど7種類だけなのだ。
(2) 人間の鼻には、においを感じる細胞が500万個ほどしかない。ところが、犬の鼻にはおよそ2億個もあるのだ。
犬の嗅覚は、人間の3千~1万倍といわれている。そうした能力を活かすことから、警察犬は『鼻の捜査官』ともいわれるのだ。
(3) どんなに賢い犬でも、警察犬として活躍できるようになるには、やはり訓練が必要である。
例えば、『待て』と命令を出した時には、次に行動の命令が出るまで、ずっと待ち続けなくてはならないのだ。
訓練を始めたばかりの犬は、訓練士の命令を無視して遊びまわることもある。しかし、厳しい訓練を重ねることで、りっぱな警察犬へと成長するのだ。
 
  -プラスあるふぁ-  
 
警察犬などの犬が、どの程度の能力を身につけているかを試す『訓練試験制度』がある。
訓練試験は全部で13科目あり、上級科目では臭気の選別や警戒、捜索など実際の警察活動を想定したシミュレーションが行なわれる。
一方、訓練士のほうは『公認訓練士制度』が設けられている。
最も初級の<三等訓練士>を例にとると、自分が訓練した犬を2頭以上、5科目以上、訓練試験科目に合格させることなどが、認定試験(学科試験)の受験資格となる。
 
 
   
 
 
   
   
  時政寿子
南大阪愛犬警察犬訓練所
 
   
   
 
 

1/31(土)

9:30~9:45
  テレビ和歌山(WTV) 2/7(土)
18:45~19:00
  びわ湖放送(BBC) 2/7(土)
18:45~19:00
  奈良テレビ(TVN) 2/7(土)
17:00~17:15
  福井テレビ(FTB) 2/9(月)
16:00~16:15
   
 
NO.191
   もっと上手に歌いたい!
 
 
 
  好きな歌を歌えば、気分爽快! でも、思い通り歌えなくて悩んでいる人もいるよね。
今回は、正しい発声をマスターする方法を紹介するよ!
-Qっとくんが理解したこと
 
 
(1) 人間は、のどにある『声帯』をふるわせて声を出している。そして、その『声帯』を引き伸ばす働きをしている『輪状甲状筋(りんじょうこうじょうきん)』という筋肉を使って、声の高さを調節しているのだ。
楽器のギターでいえば、『声帯』は『弦』、『輪状甲状筋』は『糸巻き』にあたる。だから、『輪状甲状筋』の働きをうまくコントロールできれば、正確な音程で歌うことができるのだ。
(2) 『裏声』とは、『輪状甲状筋』を強く引き伸ばした状態で出す声で、ふだんの発声とは異なり、空気が漏れるような感じの声となる。
この『裏声』を強く出すとき、『輪状甲状筋』が最もよく働くのだ。『裏声』のトレーニングには、犬の遠吠えを真似するのが効果的である。一方、『表声』のトレーニングには、羊の鳴きまねが適している。
『表声』と『裏声』の行き来を繰り返し練習して、声の変わるところが滑らかにできるようにしよう。
(3) 発声を繰り返し練習することで、脳が音程などを覚えてしまうので、どんな歌でもちゃんと歌えるようになるのだ。
また、歌唱法を覚えるのに年齢はほとんど関係ないという。
基本的な発声方法を習得した後、実際に手足でリズムを取りながら歌う練習をすれば、数時間で上達するのも可能なのだ。
 
  弓場メソッドへのお問い合わせは下記URLへ
 http://www.good-voice.com
 
  -プラスあるふぁ-  
 
小学生のときは、声の男女差は少ないが、小学校高学年~中学生くらいになると、男子の場合、激しい声変わりをすることが多い。これは、体の成長にともなって、のどの骨格も大きくなり、声帯の長さが変化するために起きる。
この『変声期』には、声帯の急な成長に対して声帯筋の発達がついていかないため、声がうまくでなかったり、かすれたりすることがある。脳の記憶と体の構造が一致せず、音程が不安定になるのだ。
 
 
   
 
 
   
   
  弓場徹(声楽家・発声研究家・三重大学教授)
三重大学
 
   
   
 
 

1/24(土)

9:30~9:45
  テレビ和歌山(WTV) 1/31(土)
18:45~19:00
  びわ湖放送(BBC) 1/31(土)
18:45~19:00
  奈良テレビ(TVN) 1/31(土)
17:00~17:15
  福井テレビ(FTB) 2/2(月)
16:00~16:15
   
 
NO.190
   近未来カーがやってきた!
 
 
 
  みんな、車は好きかな? 最近、いろんなおもしろい車が登場してるけど、近い将来、もっともっと車の形が変わるかもしれないんだって。
便利な車、楽しい車、クールな車・・・最先端の車をいっぱい紹介しちゃうよ!
-Qっとくんが理解したこと
 
 
(1) 第3回大阪モーターショー(2003年12月)で注目を浴びた『PM』という車は、ちょっと変わった一人乗りだ。
だが、『PM』に乗っている人同士が通信をして、さまざまな情報を交換することができるのだ。例えば、先頭車だけが運転をして、他の『PM』は自動運転でそれについていくということもできる。
一方、外部からの情報を取り入れるナビゲーション・システムも日々進化している。
例えば『セレニティ』には、走っている場所の周辺の店などの情報を音声で案内するシステムが搭載されている。
(2) ほとんどの車が自動運転になるのはまだ先の話だが、安全な走行をアシストしてくれる車はすでに実用化されている。
その一例が『パーキングアシスト機能』。まわりの安全確認とブレーキ操作をするだけで駐車することができるようになっているのだ。
また、センサーで障害物を感知して、危険な場合にアラームが鳴ったり、自動的にブレーキがかかったりする機能も、すでにいくつかの車種に取り入れられている。
(3) 排気ガスを出さない、地球に優しい自動車の開発も進められている。特に注目されているのが『燃料電池』を使った車である。
『燃料電池』は、水素と酸素から水ができる化学反応の過程で電気を取り出して、それを動力源として利用するものだ。
水以外のものを排出させないので地球環境に優しく、しかも従来の電気自動車に積んでいる電池よりも小型化できるという。
 
  -プラスあるふぁ-  
 
人にも地球にもやさしい車の開発が進む一方で、車が走る環境についても近い将来大きく変化するかもしれない。
例えば10年後には、渋滞情報や交通規制情報などが管制局からカーナビに発信されたり、道路脇のセンサーで路面状態などを把握して各車両に知らせたりする走行支援システムなどが導入されているかもしれない。
すでに実用化されているものに『自動料金収受システム』がある。車側と料金所のアンテナとの無線通信によって、料金所で車を止めることなく通行料金を支払うシステムだ。
このように、最先端の情報通信技術を使って、交通事故や渋滞などのさまざまな問題の解決のために道路交通を高度化するシステムを『ITS(高度道路交通システム)』という。
 
 
   
 
 
   
   
  大阪モーターショー実行委員会
トヨタ自動車
日産自動車
マツダ
 
   
   
 
 

1/17(土)

9:30~9:45
  テレビ和歌山(WTV) 1/24(土)
18:45~19:00
  びわ湖放送(BBC) 1/24(土)
18:45~19:00
  奈良テレビ(TVN) 1/24(土)
17:00~17:15
  福井テレビ(FTB) 1/26(月)
16:00~16:15
   
 
NO.189
   めざせ!宇宙飛行士
 
 
 
  果てしなく広がる宇宙。地球を離れて活躍する『宇宙飛行士』ってカッコいいよね!
今回は、宇宙飛行士になる方法や、宇宙飛行士の仕事などを教えるよ!
-Qっとくんが理解したこと
 
 
(1) 宇宙飛行士になるためには、心身ともに健康なだけではなく、技術的・科学的な専門知識も備えていなくてはならない。
また、各国の宇宙飛行士とチームを組んで共同作業を行なうため、コミュニケーションの手段として英語を身につける必要があるのだ。
(2) 宇宙での生活は、当然ながら地上と同じようなわけにはいかない。無重力状態に慣れるまでの数日間、『宇宙酔い』の症状を訴える宇宙飛行士もいる。
そのため、宇宙飛行士はスペースシャトルに搭乗する前に、無重力状態に耐えるための訓練や各ミッション(任務)にあわせた訓練などを、数ヶ月にわたって受けるのである。
(3) 地上400kmの位置で、地球の周回軌道を回る『国際宇宙ステーション(ISS)』。宇宙空間での組み立ては1988年にスタートした。
素材は軽いアルミ合金で、巨大な太陽電池パネルがあり、最高7人の宇宙飛行士が滞在することができる。
『国際宇宙ステーション』では、国境のない宇宙で各国が力をあわせて、地球での生活に宇宙を利用し、役立てることを目標としているのだ。
 
  -プラスあるふぁ-  
 
日本も『国際宇宙ステーション』に『きぼう』という実験用のモジュールを提供することになっており、2006年にドッキングする予定だ。
その名の通り、私たち人類の将来に望みを託す実験や研究、技術開発が行われる予定で、その一つが「地球観測」である。
現在、地球はオゾン層の破壊や温暖化・砂漠化といった深刻な環境問題にさらされているが、これを地球外から観測・調査し、解決の糸口を見つけるのが目的だ。オゾン層を破壊する微量気体やオゾン層が発する短い電波(サブミリ波)の観測を行なう計画がある。
そのほか、銀河系外の天体状況や銀河の分布の調査など天体観測を行なったり、重力のほとんどない環境を利用して、分子構造が同じ状態のタンパク質結晶を作ったりするなど、さまざまな研究が行なわれる予定となっている。
 
 
   
 
 
   
   
  星出彰彦(宇宙飛行士)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
アメリカ航空宇宙局(NASA)
 
   
   
 
 

1/10(土)

9:30~9:45
  テレビ和歌山(WTV) 1/17(土)
18:45~19:00
  びわ湖放送(BBC) 1/17(土)
18:45~19:00
  奈良テレビ(TVN) 1/17(土)
17:00~17:15
  福井テレビ(FTB) 1/19(月)
16:00~16:15
   
製作・著作