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2007年9月1日
 
 
リバースケッチ (2)
〜 徳島・吉野川 〜





 四国山地の奥深く、高知・愛媛県境の瓶ケ森(かめがもり)を源とする吉野川。それは全長約194キロメートル、流域面積が四国全土のおよそ20パーセントを占める全国有数の大河である。




 


吉野川は、「暴れ川」の異名のごとく、過去に幾多の洪水をもたらし、人々の生活を脅かす存在であった。が、洪水による泥や土がもたらす肥沃な土壌は「阿波藍」という独自の染色文化をも開花させた。その洪水遺跡として、国指定重要文化財である「田中家」は、洪水に対する地元住民の知恵と共存の精神を伺い知れる建築である。






 清流日本一との誉れ高い支流・穴吹川で、木の棒を竿に仕立ててヨシノボリ釣りを楽しむ地元の少年たち。吉野川とその流域に住む人々の姿を40年間にわたって撮り続けた一人の写真家。







 絶滅危惧種のシオマネキ他、生き物たちの宝庫である河口の干潟。吉野川を舞台に、人と川、そして人と水との関わりをもう一度見つめなおす。

 


水野裕子のフィッシングロケ日記 2007年9月放送分



今回はリバースケッチの第2回という事で、四国は吉野川を訪ねました。

流れを育む森、そこから生まれる水。川の生き物達。その流れが生み出す土地とそこに暮らす人。
その先にある海までじっくりと体感してきました。


今回は、人を通して見ることで川の姿がより鮮明に浮かび上がった気がします。
前回の淀川水系の時に、人は川を良くも悪くも変えていく事ができる、と感じましたが、今回は変えられないモノ、変えてはいけないモノを教えられました。

川をコントロールするのではなく、共存するという、昔ながらの考え方。

傲慢ではなく、謙虚に。
逆らわず、流されず。
まるで、川がひとつの生き物として扱われ、お互いに対話をしているようでした。
第十堰は、まさにそれを知っている人達の思いの結晶ではないでしょうか。

当たり前の事なんですが、川とはどんなモノなのかを改めて考える事ができました。

川は水路ではないんだという事。営みがあるからこそ川なんだという事。

私が見た吉野川は、上流から下流まで、しっかり、ちゃんと、『生きている川』でした。

日本にはたくさんの川があります。もしその全ての川が死んでしまったら…。

釣りは自然を肌で感じる事のできる、また自然なくしてはできない行為です。

たまには釣りそのものだけでなく、釣りをする環境に目を向けてみてはいかがでしょうか。

この放送がそんなきっかけになれば幸いです。

そういえばロケ中、何度も虹を見ました。端から端までくっきりとした見事な虹でした。

綺麗な景色っていいですね☆



● 出演者: 水野 裕子(みずの ゆうこ)