第23回
6年3組の阪神大震災
~30年「記憶の溝」~
2025年1月25日放送
1995年1月17日。
神戸の街を襲った阪神・淡路大震災から30年。
私たちが密着したのは、初演から30年を迎える代表作「6年3組の阪神大震災」を上演した
神戸市が拠点の「劇団自由人会」。
原作の舞台となったのは西宮市立樋ノ口小学校。
6年3組の1人の児童が震災で家の下敷きになり亡くなりました。
当時のクラスの様子を描いたこの作品、児童が主役であるが故に演じるのは震災を知らない
20代~30代前半の若者たち。
一方、演出家の杉野じんべえさん(50)は震災で友人を亡くし、
当時の光景を浮かべながら演技指導にあたります。
震災の記憶を持つ者、持たない者。
2つの世代間に生まれた「記憶の溝」がそこにはありました。
共に舞台を作り上げる様を通し、
震災を知る者と知らない者が共存する社会の在り方を問うドキュメントです。