第30回
Trust in Blue
~万博のブルーインパルス~
2025年8月30日放送
最高時速900キロ―。
わずか数十メートルの間隔で編隊飛行する航空自衛隊の精鋭・ブルーインパルス。
大阪出身のパイロット・松浦翔矢さんは、ふるさとで開かれる万博の空を舞うという夢を持っていました。
ところが今年4月、大阪・関西万博の開幕当日はあいにくの雨。
安全を最優先し、展示飛行は中止せざるを得ませんでした。
「万博でブルーインパルスの雄姿を見たい」との声は高まり、再飛行を目指して動き出すものの…。
4月、香川県で予定されていた展示飛行は、突然のドクターヘリ登場で中止に。
さらに5月、ブルーインパルスと同型機が墜落する事故が発生。
安全が確認されるまで、訓練を含めたすべての飛行が見合わせとなる事態となり、
再飛行の行方も不透明となってしまいます。
ブルーインパルスの本拠地・宮城県の松島基地では、訓練の音が途絶えた滑走路。
そんな飛べない日々を乗り越え、仲間、家族の支えを受けながら、万博の空を舞うためのチャンスが訪れます。
安全対策を終えた機体、整備員の祈り、家族の笑顔。
その全てを背負い、青い翼は再び空へ―。
笑顔の裏に隠された葛藤や、言葉にならない緊張の瞬間を余すことなく記録。
ふるさとの大空を夢見た男と、その仲間たちの120日間を見つめます。
















