ドキュメンタリー7

毎月最終土曜  午前11時放送

第35回

“自分”をあきらめない
〜脳性まひの僕にできる事〜

2026年2月28日放送

「話もできへんお前に何ができる?」
卒業後の進路を考えていた時、先生からかけられた言葉でした。

大阪市に暮らす畠山亮夏さん(26)は、アテトーゼ型の脳性まひ。
意思に関係なく体が動いてしまい、言葉を発するのも一苦労です。

4人家族の長男で、生後10か月のとき、重度の脳性まひと診断。
母・織恵さんは「障害のある自分を好きになってほしい」と願いました。

そんななか、学校の先生からかけられた「お前に何ができる?」の言葉―

話ができないこと、動けないことで誰かの役には立てないのか。
亮夏さんは障害のある“自分”だからできることを探しました。

そして見つけた、大学講師の仕事。障害のある自分の体を「教科書」として提供し、触れてもらうことで、医療や介護、福祉を学ぶ学生たちの助けとなろうとしたのです。

一般社団法人「HI FIVE」を立ち上げて、自ら社長にも就任にしました。学びを提供する法人として、年に10回ほど大学や福祉施設で研修を行っています。

さらに「諦めない大切さ」を伝えるため、家族から自立し、一人暮らしにも挑戦。ヘルパーの介助は欠かせませんが、一人で過ごせることが誇らしい時間ともなりました。

そんな亮夏さんがことし、また新しい目標へと動き出します。
鍵を握るのはSNS。ありのままの“自分”を発信することで、ある出会いを生み出そうとしていました。

障害のある“自分”を発信しつづける、一人の男性の記録です。