ドキュメンタリー7

毎月最終土曜  午前11時放送

第36回

がんばれスターズ神戸!
〜氷の上で歴史を刻め~

2026年3月28日放送

氷上の格闘技と称される、激しい衝突や駆け引きが魅力のアイスホッケー。
西日本初のプロチームが誕生した。その名も「スターズ神戸」。
2025年5月、日本と韓国からなる「アジアリーグ」への参入も決まり、本格始動した。

発起人である黒澤社長もアイスホッケーに魅せられた一人で、
自身も過去にプロとして活躍した、元選手。

引退後、就職を機に移住した関西で、社会人チーム「スターズ神戸」に出会う。
チームに所属するメンバーには経営者が多く、神戸~大阪にかけてリンクの環境も悪くない。
「地域の支えを受けながら、社会人チームからプロのチームにできないか?」と模索し、ついに夢を実現した形だった。

ところがー。
オーナー企業がなく、実績もないスポーツチームの経営は苦難の連続。
知名度のないチームには、ホームゲームの集客もまばらだ。
それでも「西日本にアイスホッケーを根付かせたい」という一心で社長自らトップセールス。
ファンづくりに奔走してきた。

そんなチームには、異色の“二足のわらじ”、矢野竜一朗(やのりょういちろう)選手がいる。
プロアスリート契約を結びながら、チームの練習に参加していない。
なぜなら、北海道の旭川医科大学に通う学生だからだ。
福岡出身、外科医である父の影響で医者を目指す26歳は、3歳のころから始めたアイスホッケーの腕前も抜群。
「いつか西日本にチームができたら、どんな形でもいいから関わりたい」とチームドクターへの道を一度は考えていたが、スターズ神戸の選手として先に契約を交わした兄・倫太朗(りんたろう)さんが架け橋となり、練習会に参加。

その実力と情熱が評価され、医大生とプロ選手という前例なき兼業が認められた。
「ホッケーが好きすぎる」という彼の思いはスターズ神戸の他の選手たちにも競争心を駆り立てている。

徐々にお客さんが増えた。しかし満員にならない。
徐々に接戦の試合が増えた。しかし勝てない。

そして迎えたシーズン最終戦。
満員で、そして勝利で、西日本のリンクを熱く盛り上げることはできるか?
未踏の道を突き進む、答えなき挑戦者たち。そのシーズンを徹底密着した。