水質第1位に選ばれたことがあるほど水のキレイな河川･藁科川。この川は、アユ釣りでも非常に有名だ。しかし、攻略は一筋縄ではいかないことでも有名である。元来、天然遡上主体の河川で解禁明け初期は放流モノが一通り釣りきると暫くは釣れないのと、藁科川は昔から地元の友釣り人口が特に多いということもあり更にこの川を難しくしている。


 

　2006年9月下旬。そんな藁科川で、アユ釣りを楽しもうと1人の名手が訪れた。村田満。年間釣行日数100日以上、5000尾という驚異的な釣果を残す、鮎釣り界の帝王と呼ばれている。竿をセッティングし、いよいよ実釣スタート。「むずかしいな〜。」それが、村田の言葉だ。



 

　予想通り、簡単には釣らせてくれないようだ。しかし、アユのハミ跡は残っているし、川の状態も悪くなさそうだ。「なんでかな〜？」村田もぼやく。針のサイズを変えたり、オトリを変えたり、様々なパターンを試していく。すると！「きたきたーー！！」ようやく村田の竿がしなった。ついにきた！なんとも美しい鮎だ。



 

そして、このあとも次々と鮎を釣り上げていく。美鮎に恋こがれ。清流の住人になる穏やかなひととき。どうぞお楽しみに！