これまでの放送:2016年4月9日

「春の渓でアマゴと遊ぶ」

体側に浮小判型のパーマーク(斑紋)。
ルビーを散りばめたような朱い点。
天魚と書いてアマゴと読む。
その字のごとく、
天空から舞い降りたような美しい魚だ。

岐阜県長良川の上流、郡上八幡でアマゴを釣る。
釣り人は、郡上で生まれ育ち、
40年以上渓流釣りや鮎釣りに親しむ白滝治郎。
そして渓流釣り初心者の松田拓也。
白滝に手ほどきを受ける。

アマゴ釣りの餌は川虫を使う。
キンパク(ミドリカワゲラモドキの幼虫)、
クロカワムシ(トビケラの幼虫)、
ヒラタ(ヒラタカゲロウの幼虫)など。
川底の石を引っくり返すだけで簡単に獲れる。
餌を確保した後、長良川の支流で釣りを始める。

まずは振り込み。
仕掛けが軽いため、松田は振り込むのに一苦労するが、
白滝の「仕掛けの重みを竿に乗せる」というアドバイスで徐々に慣れてくる。
次は流し。
餌をしっかり底の流れに入れるのがコツ。
アマゴは底付近に定位し、上から流れてくる餌を待っているからだ。
やがて目印にアタリが。
あわせてみると、可愛いアマゴが釣れた。
手に取り、じっと眺める。実に清楚で美しい。
白滝は、頭上に木の枝が覆い被さってるような投げにくい場所でも、
的確に仕掛けを振り込む。
その美技に松田は感心しきり。
郡上では「香り鮎に味のアマゴ」と昔から言われている。

天ぷらにから揚げ。頭からガブリといく。
確かに鮎を凌ぐほどの美味。しあわせが口の中に広がる。
水温む春。
しみじみと味わう渓流釣りをお送りする。

場所/ポイント
岐阜県・長良川水系
取材地連絡先
郡上漁協協同組合
TEL:0575-65-2562