無事に武官試験に合格したテスは、晴れてサンの護衛官となる。
一方サンは、政敵であり権力を濫用して朝廷で権勢を振るう老論派を一掃すべきだというホン・グギョンの進言を聞き入れ、彼らの財源を絶とうと考える。
ソンヨンは署長パク・ヨンムンと画員タク・チスのお供で宮殿へ行くことに。彼らはサンの母、恵嬪(ヘビン)の依頼で東宮殿の寝殿の屏風に正室のヒョイが懐妊することを願う柘榴の絵を描くことになったのだ。
サンに京畿地方の役人と老論派の重臣との結びつきを聞いた王、英祖は、京畿地方一帯の巡察も行うことを決め、さらにサンも行幸に連れてゆくことにする。
サンはソンヨンを宮殿の書庫に案内し、ソンヨンの手を取り、古い慣わしに囚われず画員を目指せと励ます。するとちょうどそこへ、サンの正室ヒョイがやってくる。今回の事件で手柄を立て、しかも古くからの友人でもあると、サンにソンヨンを紹介されたヒョイは、ソンヨンが以前実家で菓子を作るのを手伝ってくれた図画署の茶母であることに気づき、深い縁を感じる。
一方ファワンがサンの敵の一人であることを突き止めることに貢献したホン・グギョンは、思惑通りサンの側近に。サンはホン・グギョンに、不正せずにテスを武科に合格させるよう命じる。
自分を陥れるための陰謀に兵曹判書ハン・ジュノが加担していることを知ったサンは、彼に罪状をつづった書状を匿名で送りつけ、その動きを探ることに。ところが、書状を受け取ったハン・ジュノが真っ先に向かった先は、なんとサンの叔母ファワンのもとだった。父を死に追いやったのが、その妹であるファワンと知ったサンは愕然とするが、今こそ敵を一網打尽にする好機。サンは、同時に突き止めた私兵団の拠点に兵を送る。
一方、ファワンの養子チョン・フギョムに、自らの希望に近い重要な役職につけるとの話を持ちかけられていたホン・グギョンは…。
敵の拠点を発見したテスはすぐさま犯罪を取り締まる捕盗庁(ポドチョン)に通報するが、たまたま居合わせたチョン・フギョムにうまくその情報をもみ消され、その上、命も奪われそうになる。だが、うまく事を処理したとほくそ笑むチョン・フギョムの前に、再びテスが戻ってくる。しかも今度は、やはり敵の拠点の場所に見当をつけていたサンも一緒だ。必死で申し開きをするチョン・フギョムを尻目に、サンはすぐ兵を出動させるよう従事官に命ずる。
一方、サンを助けるため図画署の地図倉庫に無断で入り見つかってしまったソンヨンは、図画署の納屋に閉じ込められてしまう…。
取り調べの場に現れたサン。だがすぐに、ソ・インスらは無実だと取り調べの中止を宣言してしまう。ちょうどそこへ現れた王はサンを問いただす。サンは「彼らは無実であり、彼らを身代わりにしてまで生き延びたくはない、故に取り調べはできないと」王命に背く発言をする。
一方、宮中に押し入った者たちの懐から見つかったとされる暗号が、テスが盗み見た兵曹判書ハン・ジュノの書状にあった言葉と同じであることに気づいたホン・グギョン。ハン・ジュノがサンを陥れようとする者たちの一味であり、その背後には更なる大物がいると睨んだ彼は、サンを助けたいテスとともに、その調査に乗り出す。