ソンヨンは極寒の中、たった一人で清国から遥か長い道のりを歩き、ついに都へ帰りつくが、力尽き倒れてしまう。町の医院に担ぎ込まれるが意識は戻らず、衰弱し切ったソンヨンを診て医師は匙を投げる。知らせを聞き駆けつけたサンは、国事を放り出してつきっきりで看病する…。 一方、ソンヨンが都に戻ったことをまだ知らない恵嬪(ヘビン)は、ソンヨンが行方知れずとなったことに胸を痛める。そこへヒョイがやって来て、サンにソンヨンが清国へ追いやられた一部始終を打ち明けたと告げる。 都に戻ったキム・ギジュに会ったチョン・フギョムは、彼が王命によって赦免されたことを知り、貞純(チョンスン)王妃が力を取り戻しつつある気配に不安を募らせる。
清国から戻った矢先、母であるファワンからチェ・ソクチュが世孫側に寝返ったに違いないと聞かされたチョン・フギョム。折りしもサンと談笑するソクチュを見た彼は、ますます疑いを深める。しかもその直後にホン・グギョンと出くわし、命が惜しければ正しい道を選べと警告される。
サンは英祖(ヨンジョ)の様子が少しおかしいことに気づく。頼もしい世継ぎもおり、今日死んでも悔いはないという英祖だが、サンは心配でならない。
さらに、ソンヨンのことがどうしても気に掛かるサンは、テスに清国へ行って様子を見てきてほしいと頼む。テスはソンヨンに会えると二つ返事で清国へ発つのだが…。
サンは静養するはずの行幸先でも政務報告会を開くが、時間になっても重臣たちが現れない。そこへ、ただ一人チェ・ソクチュが現れ、サンと二人だけで話したいという…。
宮殿では、英祖の異変に気づいた王妃が、内密に町から医師を呼び寄せ、英祖の症状について問う。
一方、清国のソンヨンは、芸府司(イェーブサ)では女性を受け入れないだろうと聞かされる。しかも、ソンヨンをサンから遠ざけたい恵嬪(ヘビン)の意向で、芸府司に入れなくてもソンヨンは清国にそのまま残されると知り…。
ソンヨンがなぜ黙って清国へ行ってしまったのかどうしても腑に落ちないサン。ソンヨンが清国で絵を学べるよう推薦したのが母、恵嬪(ヘビン)と知り、ソンヨンのことを尋ねるが、恵嬪からはソンヨンも喜んでいたと聞かされる。
その頃、使節団は、厳しい寒さの中を進み続けようやく清国に到着する。ソンヨンは
さっそく絵を学ぶため、芸府司(イェーブサ)を訪ねるのだが…。
一方、サンたちが宮殿を発った後、英祖は突然、王妃のいれた茶が飲みたいと中宮殿を訪ねる。
恵嬪に呼び出されたソンヨンは、身のほど知らずと叱責され、サンに会うことを禁じられてしまう。その場にいたサンの正室ヒョイはソンヨンをかばおうとするが、恵嬪は聞く耳を持たず、なぜ今までソンヨンを放っておいたのかとヒョイを叱りつける。そんなことは露も知らないサンは、失意の底からやっと抜け出し、政務への意欲も取り戻す。
一方使節団に同行し、清国で一儲けしようと考えるパク・タルホは、あまり乗り気でないマクソンをうまく言いくるめ、金の工面をさせる。今は宮殿を離れるのが得策と考えたチョン・フギョムも、記録官として使節団に同行することに。