審議会内容
◆一般業務報告
◆視聴者対応状況報告
◆番組種別・特別番組について
◆番組合評
『移動革命の火は灯るか~老いる企業城下町の光~』
2024年12月7日(土)11:00~11:30放送
<委員の主な発言要旨>
・鳴海社長のように若い方が地元に戻り、自らビジネスを起こして頑張っている姿が素敵だと感じたし、かつての賑わいのある街に戻るかどうかは別として、新たな元気な街にしたいという思いが伝わってきた。
・新しい産業分野で元気なベンチャーが出てきて、地域を活性化していくテーマのとらえ方が良かった。だたもう少しユーザーの声であったり、電動キックボードは問題がありつつも、すごくいいんですよという、安全面の話もあったらなおよかったと思った。
・重工業大産業が抜けて地元出身のベンチャー企業がきたというだけで、行政が動いて変わった結果でもなく、希望の光、これから何かが始まりつつある、変わるかもしれないという点に着目して、4年間に渡って取材したものを、コンパクトにまとめていると感じた。付け加えるなら郷土愛だけでなく、この和歌山にどんなアドバンテージがあり、なぜ起業したのかというストーリーがあればなお良かった。
・企業が地元を元気にするには、国や自治体に任せておけないという最近の傾向にあるように、鳴海社長が地元の企業を巻き込んで、地元の企業が生き残っていけるよう仕事を分配しながら、地域全体でこの産業を大きくしようとしている動きに着目したのはよかった。それだけに自治体の動きとして、知事や市長のコメントがあれば聞きたかった。
・番組全体として鳴海社長のPR動画のように、いいところばかり取り上げていた印象があった。モビリティそのものの事はもちろん、世界の状況とか、企業の参入状況や問題点など、幅広く取り上げていたらもっとよかったと感じた。
・革新性と安全性は、いつの時代もその間でせめぎあいがあり、それをいかにして乗り越えていくかが問われる。その奮起する過程を、乗り物を通じた社会貢献を追求する鳴海社長の想いに寄り添いながらも、フェアな目線で移動革命の今が忠実に切り取られていたのがよかった。
・和歌山の活性化とモビリティ事業の革命を描き切るには尺が足りなかった気がする。普及しているLUUPのシェアリングとのビジネスモデルの違いなども触れた方がよかったと思うし、地域の役に立っているエピソードももっとあってよかったと思う。
局側
知事や市長と鳴海社長自身が、いろいろと話をして進めている取り組みの様子とか、安全性の部分で自動運転や衝突回避のことを研究している映像など、番組の中で描き切れなかったことがたくさんあった。4年間の取材の中で撮ってても入りきれなかったり、まとめきれなかったことが反省点として残っている。本日いただいたご意見をまとめて、次につなげたいと思います。ありがとうございました。