審議会内容
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◆視聴者対応状況報告
◆番組種別・特別番組について
◆番組合評
『もしものマネー道 もしマネ』~グループ売上2600億円超え「丸亀製麵」創業秘話を名優が熱演~
2025年11月9日(日)16:00~17:15放送
<委員の主な発言要旨>
・テーマごとに分かれていてターニングポイントみたいなところがあったり、売上数字を出しながら企業の成長段階がよくわかる内容だった。もうひとつの詐欺のくだりも、テレビで取り上げることで、抑止力につながるのではと感じた。
・この「もしマネ」、2年ほど前に合評番組で取り上げた頃から、番組の構成、再現VTR、コメンテーターの使い方など、番組としてかなり成長しているように感じた。特に後半の衝撃のマネーニュースの再現ドラマは最後まで興味深く見入ることができた。前半の丸亀製麵のところ、チェーン店になってからの苦労話や、どこで売り上げが上がって、どこで下がったのか、どうしてこの値段で出せるのか、そういったマネーの話ももう少し聞きたかった。
・どのようにして売上2600億円を超えるまでに成長したかというストーリーはあるが、高騰する人件費や建築資材等、固定費をまかなっていくお金の面での戦略など、「もしマネ」という番組だけにもう少し取り上げてほしい思った。そんな中、視聴率が良かったのは、後半のマネーニュースの訴求力が高かったのではないか。経済系に強い局として、このように普通の人と経済をつなぐ事件をこれからも取り上げてほしい。
・うどんを作っているところが見られるという体験が売りになっているというけど、丸亀製麺としてどのような考え方でこの飲食をやっているのか、社長の話からも、実際この味が受けているという原因は何かといったものが抜けているようにも思えた。その後の詐欺事件については、高校生世代が大人になる前に見ておくべき教科書的な事例で、まとめ方も良かった。
・丸亀製麵については、少し美談すぎるかと感じたが、香川県が誇りに思っているセルフうどんの文化を、地元企業でない丸亀製麵が、その大切な文化をビジネスモデル化して、国内外に広めた立役者という形にすると、もっと深みのあるストーリーができたのではないかと感じた。
・成功物語、感動体験、マネーの知識とリスクの話と、今回は再現ドラマが3つもあったが、どれも重要だからこそ、ドラマをひとつに絞り、丸亀製麵・粟田社長の迷いや試行錯誤、ターニングポイント等をさらに深掘りしていく方が、視聴者には遠い誰かの成功談でなく、自分にも重ねられる物語だと感じてもらえたのではないか。
・感動体験というキーワードを創業者と会社のポリシーと位置づけており、企業経営には様々な側面があって、ひとつのキーワードだけで発展のポイントを示すのは難しいかと思うが、番組で紹介する場合には、このような一貫したスタイルが説得的で、番組に引き込ませる要素になっていたと思う。
・焼き鳥店での失敗から香川県での気づき、そこから新しい業態を生み出したということがわかりやすく描かれていたと思った。ただ、1時間15分という中で、丸亀製麵と2つのマネーニュースを取り上げると、少し突っ込み不足にも感じた。例えば感動価値の創出というのは表向きのことで、利益率を出すためのオペレーションの工夫、材料の原価管理、人や味の管理など、様々な取り組みで成り立っていると思うので、見る人によっては物足りなさも感じる視聴者もいたと思う。
局側
美談すぎる、もう少しマイナスな面も描いてほしかった…というところは私も感じていて、この番組はそういった面を描くと取材が成立しにくくなるので、いつもジレンマを抱えながら番組作りを行っています。今後もそのあたりに気を付けていきたいと思います。ありがとうございました。