会社情報

番組審議会の報告

2025年 - 2月

開催月日 2025年2月18日(火)
出席委員 石丸昌宏 委員長
殿村美樹 副委員長
浅越しのぶ 委員
有栖川有栖 委員
スザンカ・ハニバロヴァー 委員
高田ほのか 委員
藤川義人 委員
八木谷勝美 委員
欠席委員 なし
書面参加 なし
会社出席者 代表取締役社長 品田卓
専務取締役 三宅耕二
執行役員制作局長 佐藤寛
報道スポーツ局長 綱沢啓芳
コンテンツ戦略局長 岡本宏毅
コンテンツビジネス局 山本博紀
事務局長 金森啓
事務局 相方清隆
審議内容 テレビ大阪真夜中ドラマ『それでも俺は、妻としたい』 #1・#2
2025年1月11日・18日(土)24:55~25:25放送
審議会内容

一般業務報告

視聴者対応状況報告

番組種別・特別番組について

番組合評


テレビ大阪真夜中ドラマ『それでも俺は、妻としたい』 #1・#2
2025年1月11日・18日(土)24:55~25:25放送

<委員の主な発言要旨>
・ドラマの題材になっているのが、セックスレスだったり子育てだったり、生活していく上での要素が詰まっているので興味深く見られた。ドラマ自体は旦那さん目線から見ているけど、奥さん側からすると、本当に深刻で辛いという現実もあり、今後の展開として奥さん目線の話も欲しいと感じた。

・このドラマ、笑って泣ける究極の夫婦愛を描いた物語と説明されていたが、ここまで見る限り、お母さんと息子と、あともう一人は要らない人間みたいに見えて、夫への愛情がほぼゼロに感じた。確かにダメな夫だし、妻としてストレスも溜まっていると思うが、ちょっとネガティブ過ぎる感じがして、もう少しユーモアがあればよかったと思った。

・日常の中に溶け込んだリアルがうまく表現され、今を生きる夫婦関係に一石を投じる様な内容になっているので、自身のパートナーシップを見つめるきっかけになるようなドラマだと思う。

・だらしないけどピュアな夫、しっかりしているけど、どこか抜けている妻というのが上手くできていて、性をテーマにしているのにイヤらしさを感じさせないこともあり、視聴者にいろんなことを考えさせられるという意味でも新しい形のドラマだと感じた。

・もし夫が精神的にDV男で、妻がひたすら夫に求めるという、ある意味古いジェンダー感覚に囚われた作りだったら、想像するに全く面白くなかっただろうし、私自身、この作品で描かれた風間俊介さんのダメ男の姿に少し嫌悪感をもってしまったことから、視聴者の価値観を炙り出すような深い番組だったのではないか。

・しっかりした演出と脚本、素晴らしい役者さんの演技があるから、見ごたえのある作品になり、今後の展開が気になってしまう作品だ。学校の先生との面談の際でも、妻が夫にポンポンときついことを言ったりしても、先生が「相変わらず仲いいですね…」といった場面、この先生、何か見抜いているんじゃないか、今後の伏線を暗示するような場面だと思って、今後の展開が楽しみになった。

・夫は妻にボロクソに言われてもサンドバックになっても、常に求めてくるじゃないですか。これって女性にとってちょっと嬉しいところがあったりするから離婚はしない。妻が働いて男女が逆転しているような状況は、今の若い人には普通にいるかもしれない。そのギャップをうまく描いていて、とても時代感覚をついたドラマだと感じた。

・最初は情けない夫と怖い妻のコメディかと思って見始めたが、発達障害のお子さんをかかえているような様々な設定を知ってから、夫婦の掛け合いも重みを感じるようになり、単なるコメディではなく、いろいろと深い意味が伝わってきた。



局側
夫婦の中に何か明るい兆しが欲しいし、息子も成長してほしいという思いはあると思いますが、原作者自身の実体験をもとに作られたストーリーであり、そのリアリティを追求したいという思いが強いので、ファンタジーというより、そんな家族や親戚が身近にいると感じてもらえるくらいリアリティのある作品作りを行いました。何かを否定したり、肯定したりするものではなくて、正解のないものを見ることで、視聴者に感じ取ってもらえれば幸いです。

以上


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