伝説のコミック「クローズ」が遂に映画化!
鈴蘭男子高等学校、通称・カラスの学校。不吉な嫌われモノ=カラスのような不良学生たちが集まる、偏差値最低の男子校。最強かつ最凶の高校として悪名を轟かせている鈴蘭であったが、不良達(ワルガキ)が多すぎてまとまりがなく、多数の派閥が勢力争いを繰り返している。
いまだかつて鈴蘭を統一・制覇したものは、誰もいない・・・。
鈴蘭には、県内最強と恐れられている“リンダマン”こと2年の林田恵がいるが、彼は派閥争いには全く興味を示さない。現在の最大勢力は、3年の芹沢多摩雄が率いる“芹沢軍団”だ。芹沢は“百獣の王”と呼ばれるほどケンカが強く、仲間からの信望も厚い。相棒の辰川時生をはじめ実力者が揃う芹沢軍団ですら、鈴蘭統一は容易ではなかった。校内には芹沢に敵対する第2、第3の勢力がまだまだ存在する。3年の切れ者・伊崎瞬、疵面(スカーフェイス)・牧瀬隆史のグループ、凶暴な双子・三上兄弟。2年の坂東秀人率いる坂東一派。坂東はバイクチーム“武装戦線”の四天王と呼ばれる男の一人だ。さらに“海老塚3人衆”桐島ヒロミ、本城俊明(通称ポン)、杉原誠(マコ)ら1年トリオも頭角を現してきていた。
そんな群雄割拠の鈴蘭に、ひとりの男が現れた。3年の転入生・滝谷源治・・・不可能と言われている鈴蘭制覇を本気で狙う男。群れることを嫌い単独行動する源治であったが、ふとしたことで知り合った鈴蘭卒業生のチンピラ・片桐拳と友情を深める。そして拳のとりなしもあって、源治のもとに共に戦う強力な仲間達が集まってきた。彼らは源治を筆頭に新勢力GPS(G源治PパーフェクトS制覇)を旗揚げする。かくして鈴蘭の勢力図は大きく塗り替えられ、内部抗争はより一層激化していくのだった。
殴り合いでしか、語れない強敵(ライバル)がいる。避けては通れない戦いがある。源治と芹沢・・・ついに二匹の鴉(カラス)が、雌雄を決する時が来た。 |