会社情報

番組審議会の報告

2025年 - 5月

開催月日 2025年5月13日(火)
出席委員 石丸昌宏 委員長
殿村美樹 副委員長
浅越しのぶ 委員
有栖川有栖 委員
スザンカ・ハニバロヴァー 委員
武類祥子 委員
欠席委員 なし
書面参加 高田ほのか 委員
藤川義人 委員
会社出席者 代表取締役社長 品田卓
専務取締役 三宅耕二
執行役員制作局長 佐藤寛
報道スポーツ局長 綱沢啓芳
コンテンツ戦略局長 岡本宏毅
制作局 坂上諒
事務局長 金森啓
事務局 相方清隆
審議内容 『ザ・ドキュメンタリー ベトナムD~日本のテレビをやめた47歳の男』
2025年3月31日(月)25:30~26:00放送
審議会内容

一般業務報告

視聴者対応状況報告

番組種別・特別番組について

番組合評


『ザ・ドキュメンタリー ベトナムD~日本のテレビをやめた47歳の男』
2025年3月31日(月)25:30~26:00放送

<委員の主な発言要旨>
・仕事が忙しすぎて、何をもって働いているか分からなくなるようなところは、私自身も同じような経験があって共感できた。ただ、自分の心地いい場所や収入を捨ててまでベトナムで働くということについて、1回止まりたいとか、ラフな感じで表現されていただけなので、もう少し中身が知りたいと感じた。

・ベトナムだけでなく、アフリカとか、また別の国で仕事してみたいと話されていましたが、津野さんはいろいろ吸収できる方だと思うので、最終的に日本に戻ってきて、海外で過ごして学んだことを、お仕事で出せたらすごくいいなと思った。

・報道の人が作るなら、ベトナムでどの程度手ごたえを感じているのか、ベトナムではどのくらいの人に見られているのか、割と深く突っ込んで作ると思うのですが、制作が作ったものとしての違いを問われると、撮影している人が登場して、言葉をしっかり語らせるところまで撮影するといった、作り手というものが意識した番組になっているという印象を受けた。

・番組として面白かったが、全体としてふわっとしているように感じた。小説の場合、何でもかんでも説明するのではなく、読者に想像させる余地を残すような書き方があるが、津野さんが何を言いたいかというのをもっと聞かないと、言葉がショートしている感じがした。津野さんの言葉にピックアップできるものがなければ、テレビ大阪側で何かアンサーかレスポンスを行えば完結すると思う。

・人生100年時代と言われ、この津野さんのような年代って、すごく迷いのある方が多いと思う。クリエイターの世界、あなたみたいな高齢になったら、センスが時代に追い付かないからと戦力外通告みたいなものを受けることが多いのですが、これまで自分で考えてきたことが世の中に響いていたのに、それが響かなくなってきている…、そんな不安になっているのではと感じた。そうでないと2年間限定のJICAの海外協力隊なんか選ばないと思う。

・津野さんの魅力がしっかり滲むような番組になっていたので、ベトナムでの具体的な活動や成果についてもう少し詳しく知りたかったと思いが残った。こうした異文化での挑戦や、転機を考える人にとって多くの示唆を与え、多くの視聴者にとっても、自分の生き方について考えさせられる作品になったのではないか。

・47歳という年齢は若くはないけど、何か新しことを始めて、あとひと踏ん張りできる年齢ではある。将来的には海外と日本をつなぐ仕事をしていきたいという発言もあったので、是非とも夢を叶えてほしいと思った。ただ、現時点で将来的な展望の話の道筋が見えにくいという印象もあったので、もしあるなら具体的に語ってもらえれば、津野さんの物語としてはよりよかったと思う。

・番組の最後のところで津野さんが、なかなか伝わらないと思うけど、テレビマンには伝わってほしいということを話していましたが、おそらくこの言葉には日本のテレビ業界が抱えている様々な問題や背景が込められていて、とても重い言葉に思えた。しかしながらドキュメンタリー番組として放送するなら、テレビマンだけでなくて私たちにも少し伝わるように、番組全体として丁寧に伝えてもらったらよかったと感じた。



局側
皆さんありがとうございます。もう、おっしゃる通りといいますか、もう一回、皆さんの意見を聞いて、編集し直したら、もっといいのできるやろうなと今、思いました。その上で、真剣さが伝わらなかったりとか、テレビマン以外の一般の人も見ているという目線も、少し足りていなかったと思いますし、もっと深いところを知りたくなったという意見も分かります。やっぱり、「何となく感じて」みたいな感じの作りやったなというのは、今反省はしています。

以上


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