審議会内容
◆一般業務報告
◆視聴者対応状況報告
◆番組種別・特別番組について
◆番組合評
『日経スぺシャル 関西リーダー列伝~キーパーソンの成功秘話~』
2025年6月15日(日)14:00~15:00放送
<委員の主な発言要旨>
・和菓子をきらびやかに撮影するカメラワークが素晴らしかったし、普段は見ることのできない工場の中や和菓子の舞台を見る事が出来て映像に見入ってしまった。もし鈴鹿社長ご本人が許してくださるのであれば、跡取りとしての苦悩やプライベートな話も聞いてみたいと思った。
・おそらく厳しかったこともあったと思うが、新たなチャレンジを忘れず、優しさ、柔らかさも持ち合わせていて、憧れ的なリーダーに感じた。このような方が日本の伝統企業のトップになっていることは素晴らしいことだと感じた。
・ご両親の教えとか、従業員に対する接し方とか、八ッ橋に対する向き合い方とか、鈴鹿社長の人柄が伝わってくる内容で、丁寧に作られていたと思う。ただのお金持ちのお嬢様でなく、大変な時を乗り越えてきた話など、会社のヒストリーみたいなものがあれば尚よかった。
・伝統と革新、あるいは古さと新しさ、華やかさといったギャップが興味を引き、スター性のある経営者が、古くからある事業を改革していく様子が紹介され、視聴者に飽きさせない内容になっていいた。
・聖護院八ッ橋総本店という老舗が、リブランディングしようとする姿が透けてみえてきたが、経営者的な視線で見てしまうと、売り上げなどの数字が一切なく、新規事業がどれだけ経営に貢献しているか等、そのあたりをはっきり伝えた方がよかったと思う。
・1689年の江戸時代から続く歴史と、鈴鹿社長が新たに打ち出したnikinikiへの取り組みがバランスよく紹介されていた。伝統文化と現代的挑戦の両面に光があたっていて、若きリーダー像を魅力的に描けていたと思う。
・番組の構成としては鈴鹿社長の人となり、再現ドラマ、商品の説明、スタジオの展開などバランスよく構成されていたと思う。全体的に明るい面ばかり描かれていたが「キーパーソンの成功の秘話」という番組タイトルにもあるように、経営者を描く上で、経営環境の厳しさや困難をどう乗り越えていったかのエピソードが少しあればよかったと感じた。
局側
他の同業他社から見た目線を気にされている部分があったので、売上等の数字は全て非公開、鈴鹿社長のプライベートな取材は一切できないなど、取材を進めるのが厳しい企業であったにせよ、数字がなかったり、企業とか経済番組として見た時に、少し物足りなさがあったというところは、ちゃんと受けとめなければいけないと、自分でも思っています。皆様からいただいたご意見を踏まえつつ、もっともっと考え、悩みながらいい番組を作っていきたいと思います。ありがとうございました。