みどころ
日本中が注目する9月の岸和田。 そこでは300年の伝統を誇る「だんじり祭」が 2日間にわたって繰り広げられる。 華麗なやりまわしを決め、疾走するだんじり。 その原動力となるのが青年団など若手の力だ。 しかし、岸和田でも少子化や伝統行事への 無関心等の影響で曳き手が減ってきているという。 このままでは300年の伝統を誇る 華麗で豪快な祭の存続も危ぶまれる。 そこで現在、地元に住む子どもたちを育成する 活動が活発に行われている。 今回は、少子化問題に対応し、 伝統を守ろうとする男たちにスポットを当てる。 祭りの伝統を守ろうと奮闘する人々の熱く長い夏を追った。 さらに番組では参加する22町の「やりまわし」「宮入り」を迫力の映像で紹介する。
内容
将来を担う曳き手・青年団を育成すべく、
大北町では町外からも参加者を募り、指導にあたっている。
3歳から小学6年生までが所属する「こども会」に加え、
5年前には中学生が所属する「少年団」も結成し、次代の曳き手を「町」で育てている。
「こども会」や「少年団」を指導するのは町の大人たち。
こどもたちに喜んで貰おうと、試験曳きの後には、焼きそばやカキ氷を振舞うという。
遊ぶ時にはやさしく、指導するときには厳しく、町でこどもたちを見守り育てていく。
そこには「こども会」「少年団」からだんじりの曳き手として参加してもらい、
だんじり祭の伝統を引き継いでいってもらいたいという想いが込められている。
岸和田には古き良き日本の姿が今も残っている。
だんじり会館では子どもたちに祭を身近に感じてもらおうと
「だんじり絵画教室」や「親子で楽しむミニだんじり工作」等のイベントを
定期的に開催している。
そして、いよいよ迎えるだんじり祭当日。
曳き出しでは、子どもであっても顔は強張り、緊張を隠せないという。
今はまだ小さな存在であっても、将来の祭を背負って立つ子どもたち。
今回は迫力ある「やりまわし」と「宮入り」に加え、祭の後継者を「育てる光景」を伝える。