刺客が放った矢に、王宮で使用される“烏頭”が塗られていたことを知ったイオンは、世子が同じ薬を飲んでいたことを思い出す。一方離縁が成立したジョイは、漢陽へ向かう途中、祠の前で眠ってしまう。そこでたまたま通りかかったイオンたちと再会するが、朝鮮には離縁した女性が祠の前で最初に会った男と再婚する“拾妾”という風習があった。イオンとジョイがお互いに拒んでいると、突如として山賊が現れ…。
ボリの遺品を燃やしていたジョイは、その中から役所に関わる帳簿を見つける。帳簿と引き換えに離縁を認めるよう、郡守に交換条件を持ちかけることに。そして訴訟当日、義絶離縁が成立しようとしたその時、イオンが暗行御史として姿を現す。しかしイオンが汚職と御史殺害の疑いで郡守を問い詰めていると、突如として刺客が現れ…。
派遣先に到着したイオンと従者のユクチル、クパルは、遺体が運ばれる場面に遭遇する。馬牌が下がっているのを見て、行方不明の暗行御史だと気づく。そこで身分を偽って郡守に接近し、真相を探ることにする。一方ジョイが親友ファン・ボリの遺品を整理していると、捜査中のイオンたちがやってくる。ユクチルが両班のふりをしているのを見たジョイは、彼が役人だと思い込み、離縁訴訟に必要な訴状の手直しを頼む。
科挙に首席で合格したラ・イオンは、料理の腕が一流で、美食家の役人だ。仕事は二の次で、おいしい食べ物のことばかり考えている。ある日、一人の御史が憔悴した姿で帰庁し、両班たちは、暗行御史になるとひどい目に遭うと噂する。そんな中、思いがけず暗行御史に任命されたイオンは、美食探訪のつもりで派遣先へ向かうことに。一方ケファ村に住むキム・ジョイは、夫や義母との生活に嫌気が差し、離縁訴訟を起こすが…。