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2008年4月5日
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東北・山形にサクラ咲く 本波幸一 大型サクラマスを釣る
〜 山形・赤川 〜
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3月18日、午前3時すぎ。山形県庄内平野を走る一台のワゴン車。昨日、青森県八戸市を発ち、はるばる400kmの道のりをやってきた。運転するのは本波幸一。トラウト系の大型魚だけを狙う大物釣り士である。今回、本波が狙うのは釣るのが極めて難しいことから本流の王者と呼ばれる魚サクラマス。
サクラマスは成長とともに海に下って回遊し、産卵のため再び川へ戻ってくる魚。ちなみに一生を淡水で過ごす陸封型の個体がヤマメである。サクラマスは年明けと共に徐々に川へ上がってくる。今の時期の個体は銀鱗が美しく、その姿に魅了される釣り人は多い。
本波が到着したのは酒田市を流れる赤川河川敷。河口から1.6kmほど遡ったあたり。赤川は毎年この時期、大型のサクラマスが上ってくる川として知られている。
午前3時半、夜明けはまだ遠い。しかし本波は川へと向う。気温は1度。風が頬を刺す。『誰よりも早く川に立ち、誰よりも多く竿を振らなければならない。それがサクラマス釣りなんです』
午前5時、夜明けとともに竿を振る。
川底を漁るように繰り返し、繰り返しスプーンを通す。障害物があれば丹念に探る…。流れの筋を何度も引く…。食事もそこそこに、ひたすら竿を振り続けた。初日は12時間、約700回竿を振った。アタリはゼロだった。
二日目も夜明け前から川に立つ。昨日アタリがなかったところを、この日も引き続ける。やはりアタリはない。
流れが強く、風にも煽られてスプーンが浮いてしまう。そこで22gから25gのものに換えてみる。
開始から3時間45分、昨日からは1000投を越えただろうか。その時は突然やって来た。竿が大きくしなる。ドラグが激しく唸る。銀色に輝く魚体…、
サクラマスだ。
慎重に取り込んだのは59cm、3.1kg、ドッシリした良型の一尾だった。ようやく出会えた魚に本波の顔がほころんだのも束の間、大物釣り士はさらに上を狙い再び川へ立ち向かう。しかしその後は来なかった。3日目…、12時間でアタリゼロ。そして4日目、一昨日の一尾からさらに1500回竿を振った。ズシリと竿に重さが乗り、すぐさまググッと入った…、来た。
65cm、3.7kg。
見事な一尾をぜひ番組でご覧下さい。
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● 取材地連絡先: |
●赤川漁業協同組合
0235-22-2077
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