これまでの放送:2015年8月29日

「リバースケッチ・長良川」

白山国立公園内に聳える大日ケ岳に源を発する長良川。
全長160kmあまりのこの川は、郡上市、美濃市など
主に岐阜県を貫流し伊勢湾へと注ぐ。長良川は古くから、鮎の川として名高い。
毎年、友釣りが解禁になると連日のように大勢の釣り人で賑わう。
全国屈指の友釣りの川の一年を追った。
長良川流域の郡上八幡で生まれ育った白滝治郎さんは、
子供の頃から鮎の友釣りをしてきた。
郡上漁協の職員として長良川とともに生きている。
郡上八幡を中心とした長良川流域で獲れる鮎は「郡上鮎」として格別に扱われてきた。
かつては鮎を漁って糧を得る職漁師がいた。鮎は一年で命が尽きる年魚だ。

秋に川で生まれ、冬を海で過ごし、春に川を遡る。
夏に大きく成長し、秋に産卵すると短い一生を終える。
長良川流域にある7つの漁協は10年前から鮎の孵化事業を行っている。
秋の落ち鮎から採卵し、人工授精をして、長良川河口堰の水路で孵化させる取組みだ。
こうした取り組みにより翌春の鮎の遡上量は安定するという。

冬。長良川が白雪に覆われる。鮎料理を専門に出す「河原町泉屋」。
主の泉善七さんが40分かけて焼く鮎の塩焼きが評判だ。
その他、鮎ラーメン、鮎ピザなど長良川の鮎を美味しく食べてもらいたいという
強いこだわりを持っている。

春。長良川に鮎の若魚たちが帰ってきた。
その様子を我が子を見るような目つきで白滝さんが見守る。
「小さい体で海から旅をしてきたと思うと本当にうれしい」

夏。再び友釣りのシーズンがやってきた。逞しく成長した鮎たちが水面を舞う。
川を愛する人々、鮎を愛する人々が、積極的に関わることで
長良川の魅力が明日へと受け継がれてゆく。
場所/ポイント
岐阜県・長良川
取材地連絡先
郡上漁協協同組合
TEL:0575-65-2562